
れい「っ……く、……」
オルタナティブ「起きた様だな」

れい「っ、あ、なたは……! っ!?」
オルタナティブ「迂闊な抵抗はするな。その手錠は掛けた者の魔力を抑え込む。お前の如何な能力も封じられている」
れい「っ……だと、しても……!」
オルタナティブ「迂闊な抵抗はするなと言った」

オルタナティブ「手錠には火薬も仕込まれている。下手に動こうものなら……」
れい「っ……!」
オルタナティブ「手首より先が惜しくなければ、抵抗してみるのもいい。手首どころか命を落とすかもしれんがな」

れい「……なにが、目的……なん、ですか……!? 私の聖遺物、ですか……?」
オルタナティブ「それも言われているが……俺には正直、どうでもいい」

オルタナティブ「俺が求めているのは、シローとの再戦。奴一人を誘き寄せるようお前を人質にしたというわけだ」
れい「っ、……シロー先輩は、周到な人です。無策で……本当に、一人で来ると、思っているん、ですか?」
オルタナティブ「いや、来るな。お前のために一人で……彼奴は、そういう男だ」
れい(……なに……どう、いう……?)
オルタナティブ「…………」

オルタナティブ「俺の我儘に巻き込んで、悪かったな」
れい「っ……?!」
オルタナティブ「言ったはずだ、俺が求めているのはシローとの戦い。そのためとはいえ、無関係なお前にこうして危害を加えた……それは、悪く思っている」
れい「な、に……? なら、どうして……?」

れい「あなたは、シロー先輩のことを……よく、理解しているような口ぶりをします……」
オルタナティブ「三度ほど、刃を交えただけだがな」
れい「……なら……こんな、こと……戦わ、なくても……」
オルタナティブ「…………」

オルタナティブ「それはない」
れい「っ……!」
オルタナティブ「言ったはずだ……俺は、シローと戦うことが望みだ。その一点だけは何者とて曲げられん」
れい「……どう、して……どうして、なんですか……?!」
オルタナティブ「それが、自身の生を感じられる……俺の存在を証明できたからだ……!」