キリツグ「あっ、そうそう、君当ての……というか君たち当ての書簡が来てる。アイリスからのね。
 エリートが預かってるから、受け取っておいて」

つばさ「? はい、わかりました。それでは失礼します」

キリツグ「うん、ゆっくり休息をとるようにね」



ぱたんっ





タカトラ「……こちらとしては、おおやけにして勲章の一つや二つ授与しても足りないというのに……歯痒いな」

キリツグ「ふふっ、お互いの立場が立場だから仕方ないよ」

タカトラ「……一兵卒だったころが懐かしいな」

キリツグ「それも、お互いにね」





タカトラ「AI……人格データはこちらで引きあげさせてもらう。握りつぶさせはしない、聞きださなければいけないことが山ほどあるしな」

キリツグ「あの緑の……緑色は全部か。機体のほうはどうする? 一応はこちらで全機回収、状態保存してあるけど」

タカトラ「マンロディは回収させてもらう。あれは試作量産機だからな、そちらにあればなにかと問題になるだろう。

 ……それ以外の機体は好きにしろ」

キリツグ「好きにって……いいのか? エイハブリアクター搭載のだし、外交問題とかになりかねないんじゃ……」





タカトラ「現在46機が製造されているグレイズとナンバリングが合わん。恐らくは、タカ派の連中が密造でもしたんだろう。最新量産機だというのに可笑しな話だ」

キリツグ「ははは……うぅん、笑えないなぁ」

タカトラ「奴らが騒ぎ出す前にライセンス生産できるようアリサを動かしている。それなら横流ししたとて奴らも大きくは出てこれまい?

 それに件を問いただそうものなら、その言い出した張本人こそ黒幕だ」

キリツグ「それは……うん、助かるよ。それじゃあグシオンの方は?」





タカトラ「あのデカブツのことは知らん。モリビトの機体じゃないのか?」

キリツグ「うちの? いや、モリビトではまだエイハブリアクター搭載機自体試験段階を越えないけど……」

タカトラ「エンジニアから聞いていないのか? あの白い機体ともども……」