ザ ギ ャ っ !





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つばさ……これ、は……?」





つばさ「……どうして、私は……?」





???「ようやく相見あいまみえし、現在の防人さきもりよ」

つばさ「あなた、は……?」





謙信「我は謙信。汝が携えし天羽々斬アメノハバキリ、かつて其れを手にしていた者なり」

つばさ「っ……先、代……アメノハバキリの……!?」





謙信「汝の心を通し、『天羽々斬』より見届けていた。汝が闘争の道すがらを」

つばさ「私の……闘争……道すがら……?」

謙信「真に明快、放たれた矢の如く真に直ぐと、天も照覧せしその様、まるで夜闇の眩き月のよう。

 ……真に愉快であった」





謙信「だが……それが故に、眩き心が朧で覆われ、澄んだ太刀筋濁りゆくとは残念なり……

 汝が闘争、その締め括りがこうとは……我の思い違いか、湿った女傑よ」

つばさ「っ……」





謙信「想い出すがいい。後ろを振り返り、見てみるがよい。それは汝より光り輝き見えるはず」

つばさ「……想い、出す……」

謙信「否、汝は忘れてなどおらぬ。

 その光こそ、汝が歩みし道すがら……長い長い旅の道程、それを示すものなり。その光が今、汝を照らし導こうとしている」





謙信「モノノフが歩みし道すがらとはなんぞや? その道すがらを証明するものとはなんぞや?」

つばさ武士もののふ……剣士の、道すがら……」

謙信「己が武勇を語る者もいた。己が信念を貫いた末を語る者もいた。我は、義を掲げし己が闘争の果て、その愉悦……」





謙信「汝が歩みし道すがら、小さき石に躓いた程度で……ここで締め括りでよいのか?」

つばさ「……、…………ふ、ふふ……


 仰る通りだ……!」


ぐ っ

つばさ「まだ私は往くべき道半ば……成したことも遺したものも、あまりにも足りてはいない!

 何より……シローが諦めていないというのに、私が諦めては先輩として格好がつかん!





謙信「ふっ……未練こそ断ち切るにあらず、人の縁こそ紡ぎしもの。

そして汝が紡ぎし縁こそ汝が強さ、それでこそ汝よ。

 己が信じるものが為に『天羽々斬』振るいし限り、汝が闘争、未だ果て無し」





謙信「汝を追う者在る限り、歩み続けるが良い。それでこそ、我が受け継ぎし『聖刀 天羽々斬』、託すに相応しい。

その澱みなき心で……刃を振るい、闘争を続けよ。

 汝が闘争、天も照覧あれ