シロー「あっ、ヘンリエッタ! つばさ先輩見なかったか?」

ヘンリエッタ「シローさま? はい、先ほど少し風にあたってくると、おでかけになりました」

シロー「どの辺かってのは? 言ってなかったか?」

ヘンリエッタ「い、いえ……でも少し、暗い表情をしていたような気がします」

シロー「……そう、か……」





ヘンリエッタ「その、差し出がましいかもですけど……どうかなさったのですか?」

シロー「……いや、なんでもない。助かったよ」

ヘンリエッタ「い、いえ……その、お気をつけてください!」

シロー「ははは、なにに気を付けるんだよ……

 ああ! ありがとな!



・・・・・・・・・・・・・







つばさ「…………剣士としての、私の最後が……こんなだとは、な……」


キ ン ッ



(……聖刀アメノハバキリ……力を引き継いだ責務を負うために、この身を刃としてきた……

 同じ世代の女の子が知ってしかるべき遊びも、恋愛も、すべて捨てて……


いや……捨てたはずだったのに……)





(……未練、だな……シロー、ひびき……彼らの顔ばかりが思い浮かんでしまう……

……すべて捨てた私に、多くのものを教え、想い出させてくれた……感謝してもしきれない……


 ……私は……皆にどれだけ……恩を返すことができたのだろうな……)



が さ っ !


つばさ「っ、シロー……」



ざしっ・・・



サソード「聖遺物『アメノハバキリ』……一人でいるとは、故に好都合!

つばさ「……あの、時の……蠍の剣士か!」

サソード「預けたその御首級みしるし、頂きに参った。故に!

つばさ「っ……!」