
れい「……ちょっとだけ、話……してもいい、ですか?」
唯依「……聞くだけなら……構わない」
れい「…………」

れい「私は、スパイだったんです。情報を奪って、破壊工作をする……たぶん、唯依さんがいた組織に、私もいたんです……」
唯依「っ……あの組織に、だと……?」
れい「利用されていた、だなんて言いません……あの時は、それが正しいと思い込んでましたから……」
唯依「…………」
れい「……取り返しのつかないことをしました。ここの、モリビトの人達を裏切って……」

れい「なのに……だというのに……私がどうしたいかって、聞かれて……ここに残りたいって、願ってしまいました……厚かましい、ですよね」
唯依「っ…………」
れい「普通だったら、なにを言っているんだと突き放されてもおかしくないのに……
それどころか、こっちの心配までしてて……優しく受け入れてくれたんです……ふふっ、変ですよ、本当に」
唯依「……変、か……確かに、そうかもしれない」

唯依「エクシアさんから言われた……理屈や正論だけじゃ回らない、私の心はどうなんだ、と……」
れい「…………」
唯依「罪を背負おうとも……真っ直ぐ、心の信じるままに歩けと……そう、諭された気がするんだ」
れい「……私も、シロー先輩から……そう言われた気がします」
唯依「…………優しいな……
…………」

唯依「私は……和食が好きだ。特に炊き込みご飯、しいたけが入ってる方がいい」
れい「、……ふふ。私は、オムライスが好きです。堅めもとろとろも、どっちも」
唯依「ふっ、お子様だな」
れい「ちょっと気にしてます。でも、やっぱり好きだから」
唯依「そうだな……私も嫌いではない」