つばさ『聖遺物』のことについて、か……」

れい「はい……いつか、知らないといけないと、思いまして……」

つばさ「突然というわけではないが、聞いてもいいかな。どうして、そう思った?」

れい「…………」





れい「……今の、ままじゃ……ダメ、だと……感じ、まして……」

つばさ「…………」

れい「シロー、先輩も、つばささんに教えてもらったそう、ですから……だか、ら……その……」

つばさ「…………わかった。少し、意地悪だったかもしれんな」





つばさ「まず一つ聞こうか。『聖遺物』とは何か……君は、どう思う?」

れい「えっ……」




れい「特殊な……特別な、武器だと、思います。魔力を持った、不思議な力を持った……

 その武器を使える……選ばれたのが、シロー先輩や、つばさ先輩のような、『適合者』、なんだと……思います」

つばさ「……そうか」



キ ン ッ

つばさ「半分は正解だ。未だ解析の進まない、超常の遺物……未だ製造方法はおろか正確な構造も不明な異端技術の結晶……」

れい「…………(半分……)」

つばさ「シローの『聖鞘アヴァロン』、ひびきの『聖槍ガングニール』、私の『聖刀アメノハバキリ』。そして、かつて君が使っていたという『聖遺物ソロモンの杖』……今の君の『聖銃ゲオルギア』に至るまで同一のものは確認されていない」


キ ン ッ





つばさ「そして……おぼろげではあるが、『聖遺物』には意志がある。そうではなくても、それに類する何かが。

 それに選ばれ、適合したものが、その力を引き出し使うことができる……の、かもしれない。

 ……恐らくはそこに、君が求める答えがあるのではないか。私は、そう思うな」

れい「私の、求める答え……?」





つばさ「ふふっ、それじゃ、少し体を動かして考えようか。デモリッシャー、仮想訓練室の準備をしてくれ」

デモリッシャー「了解しました、すぐ準備しますよ!」

れい「ど、どうして、ですか?」

つばさ「君はまず、頭でじっくり考えてから行動に移すタイプだからな。聖遺物を使うということを、直接見て、感じるのも悪くないだろう」

れい「…………」





れい(つばささんは……私なんかの考え、とっくに見抜いて……それなのに、それに気づいてるのに、笑いながら受け入れてくれる……やっぱり、ちょっと……苦手、です)