ざ り っ



リューガ「頭冷やしたんじゃなかったんだぜ?」

ザック「ああ、一度冷やした……行ってくる。見つかってから応戦するより、こっちから奇襲かけた方が有利だろうしな」

リューガ「ザックひとりで全滅させるのは、難しいと思うぜ」

ザック「誰かが言ってたけど、60%の戦力を削られたら撤退が定石だ。調査とか捕獲任務なら尚更な。敵の数はうすらデカいのを含めて10機。奇襲をかけりゃ2機は確実。あと4機は……意地でやってやる」

リューガ「…………」





リューガ「おれが手を貸そうかだぜ?」

ザック「そう言ってくれると、頼もしいしありがたいが……一度助けてもらった上に、オレの我儘でまた世話になんのもな。

 それに助けてくれんなら……天津風のこと、頼みたい」

リューガ「頼む、だぜ?」

ザック「ああ。そもそも、あいつを助けるために巻き込んじまったからな」

リューガ「…………」





リューガ「ヒーローなら、自分がやられた時のことなんか考えるんじゃないぜ」

ザック「リューガ……」

リューガ「薦めはできないぜ。でも、止めることもしないぜ。

……ザック、お前の『意志』……見せてやれだぜ!

ザック「……ああ!!







天津風「あっ、あなた……どこ、行くの?」

ザック「…………」

天津風「そ、外は……行っちゃ、ダメよ……まだ、ケガだってしてるし、それに……」




ぽ ん っ

ザック「行ってくるぜ」

天津風「え……ちょっと、あなた! ……ザック!