シロー「オレの能力、『不死の肉体アン・デッド・ボディ』。れいにはあんま話してなかったっけ?」

れい「は、はい……でも、一応、知ってます。わかり、ます」





シロー「……ヒくかもしんないけど、最近はそんなだけど、昔っから体に穴あいたりとか首とれたりとか人体実験めいたのとか……普通だったら結構シャレんなんないこととかもあってさ」

れい「…………(スバルさんとか、クリスさん、かな)」

シロー「だから……まぁ、そういう痛いのとか嫌いだから、そんな思いを他人にさせたくないってくらいだよ。

 ……それにさ」

れい「そ、それに……?」






シロー「目の前で困ってるやつがいたら助ける、だろ?」

れい「っ……?」

シロー「いや、だってホラ、普通だろ? ……だから言ったろ、たいしたのじゃないって」

れい「いっ、いえ、そんな、こと……」

シロー「…………」





シロー「……オレは、物心ついた時からモリビトここにいてさ。

 だから、特に目的とかやりたいことがあって来たとかじゃなくて、でもわざわざモリビトの外……ハーネス軍に入るとか旅したいとか、そういうのもなくって……

 モリビトで学んで教わって、何となくモリビトの一員になって、それで……って考えてた」

れい「…………」





シロー「でも、ストレングスと会って、リンと会って、つばさ先輩にひびきに、ティアナ達と会って……

 時間が経つたびに、そういう日常がなんとなく大切になってきて、さ」

れい「…………」

シロー「だからそういう日常とか、他の奴らとか……当たり前にあるようなのを守りたい。それに、そういうときなら、オレの『能力』だって使えるモンだろ?

 ……だからほら、普通なんだよ、ホント」

れい「…………」





れい「……その、普通といっていることが、すごいと、思う、のに……」

シロー「ん?」

れい「……なんでもない、です」

シロー「そ、そうか……ははは、つまんなかったろ?」

れい「いえ、そんなことないです。シロー先輩、話してくれて、ありがとうございました」

シロー「いや、いいよ。ははは……あ゛~、ハズい……」