
クリス「ふむ、ドライブのメンテは完了だ。まだ多少程度は持ってもおかしくはないさ」
エクシア「半端に言葉を濁すんじゃねぇよ。テメェの体ぐれぇテメェでわからぁな」
クリス「はっはっは! そうだった、か。では、今回のカーニバルの話でも、少々しようかね?」

エクシア「今回のカーニバルでひときわ注目したのぁ、フェイトのヤツか?」
クリス「ふむ、この私も天才だと評価はしたが、標的機撃破数の過去最多を叩きだしたからな。そのうえ他のモリビトとの交戦はすべて回避して、のものだ。生半可な実力でできるものではない。
決定されたランクはA。まぁ、順当なところだな」
エクシア「いきなりAランクたぁな。あのチビっ子もデカくなりやがったもんだ」
クリス「はっはっは! 胸と身長はまだまだだがな!」
エクシア「中身もな。まぁ、それでまだ伸びしろがある有望株ってこった」

クリス「そしてフェイトに並ぶ話題の一つが、つばさだな。ほぼ時間いっぱいを使ってのものだが、あのシグナムを沈めてみせた。
以前のカーニバルよりジョーカー枠は避けるべき障害物としての印象が強くなっていたが、それに真っ向から挑み、倒すとはな」
エクシア「ああ。あのシグナムに土つけるったぁな」
クリス「それと途中でエリオどもが割って入ったようだが、それをシグナムから助け、すぐに周囲の標的機のほうへ向かわせた。その視野の広さと指揮能力も、高い評価を得ていたようだな」
エクシア「シローのヤツが世話なってるっつってたが、んな時にも指導すったぁな。そこんとこも、A級らしいったぁらしいがな」

エクシア「あの黒髪もよくやってたみてぇじゃねぇか」
クリス「ふむ、黒雪だな。彼女は強いぞ~。なにせ、機械の力と精密動作性、そして魔力を兼ね備えたスーパーハイブリッドだからな。
彼女もフェイトと同様他のモリビトとの戦闘は避けていた。にも関わらず派手な戦いで標的機を引きつけ続け、大型標的機すらごくごく短時間で沈めてみせた」
エクシア「お前も、んなもんこっそり混ぜやがって。どっから引っ張り出してきやがった」
クリス「はっはっは! アーカイブにあった旧組織時代のデータを、形だけ再現したものさ。実機はないがデータがあれば改良も含めて再現可能! これが、仮想戦闘モードなのだよ!」
エクシア「それが言いたかっただけじゃねぇのか?」
クリス「はっはっは! ただ単に、私が天才だというだけさ」

クリス「一応まぁ敢えてフォローを入れておくと、シローもがんばったようだな。アイツもつばさと同じくジョーカー枠のさやかに真っ向から挑む……というか、以前から聞いていた噂によれば最初からそれが目的だった風でもあるではないかね。
結果は違えど流石は師弟、とでもいったところか」
エクシア「いい線いってたみてぇだがな。あいつにしちゃ珍しく、惜しかったもんだ」
クリス「それにC-からB-、3段階ほど一気に評価を上げるのはそうそうあるものではない。無論、最初期評価でAランクに入るのと比べてしまっては何とも言い難いがな」

クリス「どうしたのかね? 若者どもの戦いを見て、年甲斐もなく血がたぎってきたのかね?」
エクシア「……へっ、馬鹿言ってんじゃねぇよ。はしゃいで体壊しちまやぁ世話ねぇだろうが」
クリス「ふむ、今回のカーニバルで使用した仮想戦闘モードでなら、ドライブに負担をかけずに模擬戦をすることも可能だ。運動不足解消にはもってこいではないかね?」
エクシア「ったく年寄扱いすんじゃねぇや。だがまぁ、悪かねぇかもな」
クリス「年寄扱いのことかね?」
エクシア「仮想戦闘モードとやらだよ」