
シロー「なぁあかね。さっきさ、なんで逃げたんだ?」
あかね「そ、それはぁ……そのぉ……」
シロー「あぁいや、別に怒ってる訳じゃないよ。……それに、れいには言わないでおくからさ」
あかね「……そ、そのぉ……」

あかね「……れいちゃんが、実はスパイだったって聞きましてぇ……」
シロー「……ああ」
あかね「それで、その……あたし、そんなこと知らなかったから……れいちゃんがなにを考えてるのか、わかんなくなっちゃったんですぅ……」
シロー「…………」
あかね「あ、あたしはずっと、れいちゃんとはトモダチだって、ずっと思ってたんですけどぉ……でも、ホントは……れいちゃんは、あたしのことどう思ってたのかなって、思っちゃいましてぇ……」

あかね「そしたら、そのぉ……ホントはトモダチじゃなかったら……トモダチだって、思ってなかったらって、思っちゃって……
怖く、なっちゃったんですぅ……」
シロー「怖く、か……」
あかね「あたし、れいちゃんのことそんなに知らなかったのに……れいちゃんが、大変なことがあるって知らなかったのに、勝手に友達だって思っちゃってて……
そしたらぁ……なんだか、れいちゃんに話しかけるのが、怖くなっちゃってぇ……」
シロー(……逆ってか、だと思ったんだけどなぁ……)

シロー「……じゃあ、さ、あかねはどうしたいと思ってる?」
あかね「え……?」
シロー「まぁ、相手が何考えてんのかわかんなくなるって、怖いけどさ……そのまま立ち止まってても、なんも始まんないし……」
あかね「……あ、あたしはぁ……」