れい「あの……どこに、行くんですか?」

シロー「ニーズシティのあたりだな。まぁ護衛任務みたいなもんだからさ」

れい「護衛……ですか……?」

シロー「一緒に運んでる荷物ってか、な。ソレだよ」

れい(……たぶん、聞いても教えてくれなさそう……)

シロー「ははは、心配すんなって」




【 ハーネス嶺
 ニーズシティ近郊
      山岳近辺 】



シロー「よし、ガレット隊長からの指定は……この辺でもう大丈夫かな?」

れい「は、はい……なにを、するんですか?」

シロー「……正直言えば、2班と合同じゃなくて不安なとこもあったんだけど……オレとれいの二人きりだしさ」

ガ コ ン ッ ・ ・ ・




コッヴ「ギュアァァン

れい「っ……あの、怪獣……!?」

シロー「そこそこ前、かな? この辺で暴れてたのをモリビト機関で保護してたんだ。んで、もう療養とか大丈夫そうだからまた野生に帰しにきた。それが今回の任務だよ」

れい「っ…………」





シロー「あんま人里に下りてきたりとかすんなよー!」

コッヴ「ギュアァァァン


れい「…………そ、その……シロー、先輩……」

シロー「……多分、だけどさ」





シロー「あの時の、さ……れいがやったんだろ?」

れい「っ……」

シロー「あんときは気付かなかったけど……最近いろいろあったから、そうじゃないかって思ってさ」

れい「…………」






 2班管轄の輸送用トレーラー
もともとはハーネス軍で使用されていた旧式のものをレストアしたもの。
連絡列車とは別の形で人員や物資の輸送を行えるため、なんだかんだで重宝されている。

 クリスにより簡易AIが搭載されているため、ごく少数の人員での運用と目的地までの自動操縦を可能としている。

大きさの概念をツッコまれると弱い。