
アイリス「そう……やさぁしく、ね……ん、その調子……」
れい「は……はい、その……」
アイリス「うふふ、うまいわよれいちゃん……あん、手つきとか、初めてとは思えないわ♪」
れい「あ、ありがとう、ございます……」
アイリス「れいちゃん、指綺麗なのねぇ。こういうの、向いてると思うわよぉ……♪」
れい「っ……で、でも……なんで、こんなこと、を……?」
アイリス「うふふ、私の趣味、かしらね♪ ……はい、これで……」

アイリス「できあがりね! うふふ、お手伝いさんがいると助かるわぁ♪」
れい(……手を添えてもらっただけで、ほとんど何もやってないと思うけど……なんで、ケーキ作り……)
アイリス「さて……それじゃ、本題に入らせてもらうわ」

アイリス「あなたのこと……正確にはこれまでのこと、報告書と供述書は見させてもらったわ」
れい「っ……はい」
アイリス「これまでモリビトに所属してのスパイ活動。あなたの証言により判明した、過去何件かの怪獣騒動への関与。
そして今回の5班のラボへの強行侵入。内部での破壊活動、最重要ともいえるデータの持ち出し……最終的には、そのデータを渡す相手と交戦、データの防衛へと回り、シローとの共闘により護り通すことに成功……」

アイリス「これまで、モリビトの一員として挙げてきた成果と戦果も合わせて……正直言えば、トントンにしたいところだけど……残念だけど、そうもいかないわ」
れい「……はい。当然だと、受け止めています」
アイリス「……。……これからあなたには相応の行動制限と、複数の監視がつくようになります。
残念だけど、これまでと同じようにはいかなくなるわ……覚悟しておいてね」
れい「はい……覚悟なら、できてます」

アイリス「それと最後に、これは私個人からのお話。
モリビトの理念は、来る者は拒まず去る者は追わず……個々の意志を尊重するものよ。だかられいちゃんが自分の意志で、ここにいることを望んでくれたのは……私としては、とても嬉しいの」
れい「でも、それはシロー先……シローさんが、言ってくれたからで……」
アイリス「ええ。きっかけはシローの言葉かもしれないけど……それでもその決意をしてくれたのはれいちゃん自身よ。ありがとね」
れい「ーー……」
アイリス「それと、もう一つ……自分を、長距離ビームで狙撃させようとしたそうね」
れい「……はい」

ぎ ゅ っ
アイリス「約束して。そんな、自分の命を軽々しく捨てるような真似、もう2度としちゃダメよ」れい「っ…………」
アイリス「自分のやった責任を取ろうとしたことは、間違いじゃないかもしれないけど……でも、もしあなたがいなくなっちゃったら……きっと、寂しく……悲しくなっちゃうから……
あなたがいなくなって、悲しむ人がいること……絶対に、忘れちゃダメ」
れい「っ…………はい……!」
アイリス「……うふふ、約束よ」