
あかね「はふっ、シロー先輩ぃ! このまえぶりですぅ!!」
クリス「おや、シローではないか。約一週間と3日ぶりだな。何処をほっつき歩いていたのかね?」
シロー「あかね、クリスもか。何処って屋敷に行ってた……って、れいに屋敷行くよう薦めたのクリスだろ」
クリス「はっはっは、それもそうだったな。まぁ他意はない、気にする必要などないさ」
シロー「ま、まぁいいや……てか、二人はなにやってたんだ? なんか珍しい組み合わせの気がするけど」

あかね「はふっ! これ、見てください!」
シロー「お、この前のグランドキングか!」
クリス「はっはっは! 天才のこの私が、修理ついでに大幅バージョンアップしてあげたのさ」
あかね「はいぃ! ありがとうございますぅ!」
シロー「つっても、見た目は全然変わらな……」

ギ シ ョ ン っ !
シロー「うおっ、動いた!?」
クリス「言っただろう? 大幅バージョンアップしたとな。まぁもともとの出来もそこそこよかったのでな、駆動部回りと簡易AIを少々追加してあげた程度さ」
あかね「はふぅ……でもこれで、この子といっぱい遊んであげられますぅ……クリスさん、ありがとうごさいますぅ!」
クリス「はっはっは、このくらい天才の私には容易いこと。いいってことさ」
シロー「……久々に聞いた気がするな……ま、まぁ、よかったなあかね。ソイツもさ」
あかね「はいっ!!」

クリス「ふむ、それにしても魔力干渉による変異に魔力結晶と融合した怪獣など……モリビトのアーカイブには存在していなかったな。
こうまで前例のないものばかりが続くと、些か勘ぐってしまいたくなるな」
あかね「ふぇ? クリスさんどうかしましたか?」
クリス「……いぃや、なんでもないさ。私の杞憂ならば、それに越したこともあるまい」