マト「あっ、シロー! なにやってんのー?」

シロー「特になんもしてないけど……さっきヨミから追い出されたトコだ。ヨミらしいけど、ちょっとマトからもなんか言ってくれよ……」

マトまーまー! えっへっへ~ケンカするほど仲がいいってゆ~しねー!」

シロー「ははは。でも、マトとヨミはケンカしないでも仲いいよな。昔っからさ」

マトえっへっへ~そ~だよー! この前もヨミと二人っきりでデー……
 あっ!!

シロー「な、なんだよ?」





マト「え、えっへへ~、これは話しちゃダメってヨミと約束したんだった~」

シロー「なんだよ、気になるな」

マト「え、えっへっへ~……一緒にケーキ食べに行ったんだー。ひびきが教えてくれたシャルモンってお店で、ケーキがすっごいおいしかったんだ~!」

シロー「お、マトも教えてもらったのか。屋敷から帰るときに寄ろうとしたんだけど時間なくてさ」

マト「へーぐーぜんだねー! あのフルーツタルトおいしかったな~ヨミが食べたザッハトルテもおいしかったしさー!」

シロー「……やっぱ、凛に頼んで送ってもらえばよかったかな」





マト「そーいえばー、シローの後輩ちゃんはげんきー?」

シロー「え? ……あかねならこの前、ザック先輩が奢ってくれた時に会ったよ。ひびきなら知ってると思うけど、聞かなかったのか?」

マトんーん! あかねちんじゃなくってー、黒髪のコのほー!」

シロー「え? れい、か? 屋敷で一緒にいる間は元気そうってか、元気づけられたってかだったけど、どうした?」

マト「ほ~ほ~、お休みを一緒にね~……ふ~ん、ふ~~ん?」

シロー「だ、だからなんだよ……」





マト「えっへっへ~、ガンバりたまえよシローくん?」

シロー「だからなにをだよ!!

マト「えっへへ~、いろいろだよ~!