「あ~笑った笑った……ふへへ……こんなに笑ったの、久々な気がするよ」

シロー「ま、まぁ……凛が元気そうでよかったよ」

「ん~ん、よくない」






「あの時助けてもらったのに、手、払ったりしてゴメン。びっくりしたとか怖かったとかもあったけど……シローのこと傷つけたと思った。ゴメン」

シロー「へ? ……い、いやいいって。さっきも言ったけどオレのほうこそなんだしさ」

「へへへ、そう言うと思ったけど……でもケジメっていうのかな、そういうのって大事じゃん?」

シロー「……まぁ、確かにな」





「メアド交換しよ? さっきシローも忘れてたって言ってたじゃん?」

シロー「ああ、もちろんな」

「そういえば、シローってモリビト機関にいるんだよね? へへへ、レアな人脈できちゃったかもね」

シロー「ははは、そうかもな」





シロー「あ゛っ、そろそろ連絡列車出るかもな……おみやげ買いそびれちったなぁ……」

れい「で、でも……その、よかったと、思い、えと……」

「じゃあさ、後でアタシが送ったげるよ。お土産じゃないかもだけど、いいケーキ屋さん知ってるし」

シロー「お、助かる……ってか、それならまた来るときにも案内してくれよ。気になるケーキ屋があってさ」

「へへへ、おなじケーキ屋さんだったりね」





シロー「っと、ホントに時間ヤバいかもな……すまん凛! もうちょい話したいけど、また今度な! またこの辺遊びに来るからさ!」

「いいよ。それにメアド交換したからメールでも電話でもSNSでもなんでも話せるし。シローって結構アナログだね」

れい(……確かに)

シロー「ぐ……それじゃメールするよ! 凛、また今度な!」


「あっ、最後に一言だけ……」





「さっきとあのときのシロー、かっこよかったよ。がんばれヒーロー!」

シロー「 ……ああ、ありがとな!」





れい「そ、その……シロー、先輩……さっきの人とは、その……」

シロー「ああ、さっきも言ったけど、前に会ってさ。屋敷からモリビトに帰る途中に迷った時があって、そん時にちょっとあってさ」

れい「そ、そう、ですか……」

ストレングス「…………(でんしゃでんしゃ)」

シロー「っと、そうだな……急ぐぞ!

れい「は、はい!







「さ、ってと……へへへ、あたしもがんばんなきゃね!」