れい「っ……シロー先輩、知り合い、なんですか?」

シロー「あ、ああ。前に一度だけ会ったことあってさ。てか、なんかすごい偶然だな」


「…………(あんな、別れ方で……どんな顔すればいいのよ……)」


シロー「えぇと、なんてーかな……」





シロー「……すまん凛! ってか、あんときはすまなかった!!

「……え?」

シロー「い、いや、だからさ……」





シロー「オレ、普段っから腕取れたり穴開けられたりとかってのが日常でさ。

 あんときもそのときのままでやっちって……一般人ってか、普通にそういうの慣れてないのにさ……

 怖いってか、気持ち悪い思いさせたよな……すまん!


「…………」


シロー「あ゛~……でも元気そうでよかったよ。あの後も町に戻る途中でまた襲われてたりしてたらどうしようって思っててさ。さっきのもすぐ謝りたかったけどアドレスも聞いてないし……ホント心配ってかなんてーか……」

「…………ぷっ」





「ふ、ふふ……アハハハ、なにそれ……アハハハハハ!

シロー「へ? ……り、凛?」

れい「……ど、どうし、ました?」

「なんでも、ないけど……アハハハハ、悩んでたアタシのがバカみたいだよ! アハハハハハ!