シロー「……オレ自身のこと……被検体番号46番……旧組織時代最後の遺物って、何だ……? 何の、ことだ……?」

キリツグ「…………」

シロー「オヤジなら、知ってんだろ……知ってるなら……教えてほしいんだ」

キリツグ「…………」





キリツグ「……例えば、この世界を手に入れられるような力を持っていたら、どうする?」

シロー「……え?」

キリツグ「正確に言えば、『自分の望むように世界を創り変える力』……それを、シローが持っていたら?」

シロー「そ、そんなこといきなり言われても……わかんねえよ……」

キリツグ「それもそうだね……でもこれは、シロー自身の『存在』にも関わる話になる。……親が子供に隠し事なんて、ひどいとは思うけど……

 知りたいなら……詳しく聞く、覚悟があるなら……話すよ」

シロー「……覚悟なら、できた……少し前に、な……


 教えてくれ」









・・・・・・・・・・・・・




バ タ ン っ




キリツグ「……ああ、澪か」

澪「あ、あの、キリツグさま……顔色が優れないようですが……お茶でも、お淹れいたしましょうか?」

キリツグ「……ああ、お願いするよ」





キリツグ「……自分で話して……酷だと思ってしまったよ……なんで、ああしてしまったのか……止められなかったのか……改めて、後悔ばかりが募ってしまう」

「……その……澪は、キリツグさまがなにをお話しになったのかわかりませんが……キリツグさま、元気出してください」

キリツグ「……うん、そうだね。後悔しても変わらない。

 あとは……そのことを知った、俺達の子が……答えを、出してくれるさ」

「……シローさまなら……きっと、大丈夫です!」

キリツグ「……ああ、ありがとう」








シロー「……………………

 ……あんときの、アレ……知らなきゃ……いや……」







シロー「……そうでもない、はずだ……よな……」