翌日・・・
れい「あ、シロー先輩……ストレングスも、おはようございます」
ストレングス「…………（おはよ～）」
シロー「ああれい、おはよ。眠れたか？」
ストレングス「…………（ぐっすり）」
れい「その、あまり……寝付けませんでした」
シロー「ははは、オレもだよ。メイド達が警戒してくれてるけど、やっぱ気になって眠れないよなぁ」
れい「は、はい……そ、そのことなんですけど……」
シロー「ああ、さっき澪が言ってたよ。周辺に敵性反応はなし、転移のこともあるから屋敷内の警備はちょっと強くするけど、もう大丈夫だってさ」
れい「そ、そうですか……よかった、です……」
シロー「にしても、本拠地の時といいこうも転移で奇襲かけられるのもなぁ。早くクリスが対策してくれるといいんだけど」
れい「っ…………」
シロー「っと、すまん。しばらく戦闘の話はいいかもな。忘れてたけど休暇中だったし」
ストレングス「…………（うんうん）」
れい「わ、私はいい、です、けど……」
シロー「それってか、れいはなんかやろうとしてたのか？」
れい「いっ、いえその……朝練の、走り込みに行こうかと思ってたんですが……」
シロー「なるほど、それいいな。オレも行っていいか？」
れい「で、でも、シロー先輩は休暇が……」
シロー「ははは、休んでばっかも何だし、何度も言ってるけどサボった分取り戻したいしな」
ストレングス「…………」
シロー「それに、昨日戦ったばっかだろ？ 一人だとなんかあるかもしれないし、特訓するにしても一緒のほうが安心だしさ」
れい「……その、いいん、ですか？」
シロー「ああ、オレはいいよ。ってか、こっちから頼んだしな」
れい「わ、わかり、ました……！」
ストレングス「…………（いってらっしゃい）」
シロー「……ストレングスは来ないのかよ。まぁいいや」
シロー「それとれい。改めて、あんとき助けてくれて、ありがとな」
れい「っ！ い、いえ、その……いえ……」
シロー「？ ど、どうした？」
れい「な、なんでもない、です！ 行きましょう！」