
クリス「今回の一件で確認された特異対象は3体。一体は以前、ガレットと交戦した金色の獅子、名を「ビースト」と呼称されていた。
戦闘能力は言わずもがな、それと今回、撤退の直前と我々と交戦した際の発言により、なにやら捕食に関する能力というかを持っているようだ」
冥夜「ビーストか……」
クリス「そして同じく確認されたのがもう一体、こちらは「ツキカゲ」と呼称されていた。戦力のほどは不明だが、空間転移に近い能力を持っているようだ。
粒子妨害があったとはいえ、レーダーや観測機器にも確認されなかった。神出鬼没、最も警戒すべきかもしれんな」
雪子「なるほど……早期警戒と、魔力的な遮断法が必要になりますね。それこそ私達と、クリスさんの腕の見せ所じゃないですか♪」
クリス「はっはっは! まぁ任せておいてくれたまえ」

クリス「そして、今回の首謀者。敢えて呼称するなら
エクシア「…………」
クリス「今はどうかはわからんが、強力な幻覚粒子によるジャミング能力を持っている。シローの話では別にエネルギーを引っ張ってくることで、幻覚粒子を放出していたかもしれないとのことだが……」
マミ「警報を聞いたときは何かと思ったけど……知らない間に、大変なことが起きちゃってたのね……」
クリス「ふむ。しかしまぁ幻覚粒子のパターンは解析が進んでいる。対処法も優先して開発中さ」

クリス「最後に、組織内の被害はかなりでている。特に通信、連絡系統がやられたが、我々5班と9班で逐次修繕中さ。CCM等繋がりにくい場合があると思うので、先に失礼しておこうか。むしろそういう場所があると思ったら、すぐに我々に一報入れてくれたまえ。
人的被害も、外に出ていた者が体調不良などを訴えていたので、研究区併設の9班医療棟で治療中。今のところ、深刻な影響が出ている者は確認されていない、とのことさ」
アイリス「そう……ありがとね、クリス♪ まだやらなきゃいけないことはたくさんあるけど、みんなもお疲れ様♪」
セイバー「今回の件、一部の情報はAランクオーバーの規制が入ります。部下への伝達の際にはお気を付けください」
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クリス「さて、誰かに聞かれているかもしれんし、誰かが戻ってくるかもしれん。それでも、ここでよろしかったのかな?」
アイリス「……ええ。せっかくだし、ね」
セイバー「…………」

エクシア「にしても、あの野郎が生きてるったぁな……幽霊みてぇにフラフラした野郎だったが……まさか、本当に幽霊みたく出てきやがるたぁなぁ」
ジムSⅡ「……殺ったのは俺だ。間違いなく、狂いなく……頭を撃ち抜いたはずだ……」
クリス「彼のことだ、なにかしら準備しているだろうとは思っていたが……」

クリス「テスタメント自体は、我らが3班の前班長、ガーベラ教授が造った一体だ。イージス達の現型になっている、私も見たことがある機体。だが背部ユニットや右腕の武装、バリヤー伝導装甲など、現型とは比べ物にならないほどのアップデートがなされているようだ。
そしてモノ……推察の域を超えんが、おそらく自身の思考を転写したプログラム人格でも用意していたんだろう……それを、自分の死をもって組織の内側に潜り込ませていた……と、仮説している」
アイリス「情報操作の腕は相変わらず……流石、ね……」
ジムSⅡ「…………出し抜かれていた、とは……」
クリス「それなら、我々全員が欺かれたことになる……キミだけではない、我々が、一杯喰わされたのさ」

セイバー「……アイリス総長、大丈夫ですか?」
アイリス「……ええ。キリツグとナナには、私から直接、話しておくわ。
……彼とはもう一度、話をしたいと思ってたけど……こんな形で、生きていたことを知るなんて……」
エクシア「あんたらしくねぇよアイリス。あんたなら、絶対もう一回会って、抱きしめてひっぱたいて一晩中話を聞きてぇって言うんじゃねぇのか?」
アイリス「……うふふ、そうね♪ ありがとエクシア」