シロー「おっ、あっ! あんときの……元気そうだな、よかった!」

黒雪「ああ……お前たちのおかげだ。感謝している」

シロー「いや、黒雪こそひびきのこと助けてもらったって聞いたし、感謝すんのはこっちだよ」

ひびき「えへへ~、黒雪ちゃんあの時はありがとね~」

黒雪「そ、そう言うな……恥ずかしいだろ……」





黒雪「……ずっと、義肢の調整をしていたが……キリツグさん、ヘンリエッタ、アイン、澪、デイトナ……屋敷の者たちは皆、快く協力してくれた……どうしてお前たちは、そんなに優しいんだ?」

シロー「そう言われてもなぁ……なんてーか、『モリビト』の気質だって前にk……アイリス総長が言ってたよ」

ひびき「えへへ~、それに~黒雪ちゃんも負けないくらい優しいよ~!」

黒雪や、優しいとか言うな! ……しっ、シローには、まだ言ってなかったな!」



ぐ っ

黒雪「お前たちと、また会うことができてよかった。ありがとう」

シロー「……ははは。いや、こっちこそな。てか、義肢にも体温あるのか……なんか、不思議だな」

黒雪「ああ。私の大切な……自慢の手足だ」




ぎ ゅ っ




ひびき「えへへ~、優しい黒雪ちゃんらしい、あったかい手だよ~」

黒雪なっ、だっ、だから優しいとか言うな!

シロー「はは、ひびきらしいし、黒雪らしいな」

ひびき「えへへ~」

黒雪「ぐ、にに…………」




黒雪「アイツ……」

ひびき「黒雪ちゃん、ど~したの?」

黒雪「あ、いや……なんでもない」