
れい「……その、モリビトのアーカイブで、似たものを見たことがあります……
核にあたる何かに、魔力的な干渉を与えて、怪獣化……異化させる現象……たぶん、それだと思います。
……あのパターンだと、核になってるものが力で縛られてる、から……それを、引きはがさないと……きっと、止められない……」
シロー「なるほど、な……」
れい「…………」

シロー「それとあかね……聞き取れただけでいいけど、アイツ、最後になんて言ってた?」
あかね「え? ……そのぉ、止めてって……助けてって、いってました……」
シロー「……。……ありがとな、あかね、れい」

シロー「……まったく、暴れ回っといて、それで止めて助けてって……
都合よすぎんだろ……」
れい「…………」
あかね「そ、そんなぁ……」

シロー「でも、助けてって言われたんなら……可能性があるなら、やってみるのも悪くないはずだよな……
それに、ここで放っておくのも後味悪いしな」
あかね「し、シロー先輩ぃぃ……!」
れい「っ!? そん、な……!」