つばさ「それからキミ達は、何度も私に頼みに来たな」

シロー「……あんとき、強くなりたいって思ってたのは本気だったっすから」

つばさ「ふふ……ひびきもシローも、お互い各専攻で最下位だったからな。だからこそ、誰よりも特訓を続け、そしてひびきは、卒業のときには総合成績上位10名に入る実力になった」

シロー「……オレの方は、そんなにいい成績だせなかったっすけどね」

つばさ「ふふ、そんなことはない。確かに順位は下だったが……キミがどれだけ修練を積み、見えないところで強くなろうとしていたかは、私がよく知っている。
その努力が無駄だったとは、私が誰にも言わせないさ」

シロー「んぐ……(照)」




シロー「そ、そういや、なんでつばさ先輩はオレらの特訓、受けてくれるようになったんすか? 何度も断ってたはずっすけど……」

つばさ「キミたちががんばる姿を見ていたら、私も微力ながら、力を貸したくなった。それだけのことだよ」

シロー「う゛……そ、そんなストレートな」

つばさ「ふふ、知らずのうちに、がんばるキミ達に絆されてしまったのかもしれないな」




つばさ「それを言うならシローこそ、なんで私に剣の指導を頼もうと思ったんだ? シグナムさん以外にも、私よりずっと強いセイバーやナナさんもいたし、同期にはさやかみたいな腕の立つ剣士もいたはずだが?」

シロー「う……」

つばさ「ふふ、正直なキミが、私は好きだぞ?」

シロー「…………つばさ先輩なら優しいから、こう剣技のコツとか戦い方とか、そういうのを教えてくれると思ったんす。
ひびきはなんとなくだけど、つばさ先輩からど~しても教わりたいって言ってたと思うっすけど……」

つばさ「なるほど、な」




つばさ「あの時は何度も断ったが……今思えば、あれは運命だったのかもしれないな。

……私を選んでくれて、ありがとう」

シロー「ちょ、つばさ先輩、なんか恥ずかしいっスよ……」

つばさ「ふふふ、ごめんごめん」






つばさ「ふふ……そんなキミに私は、自然と魅かれてしまったのかもしれないな」

シロー「ん? つばさ先輩なんかいいました?」

つばさ「ふふっ。いや、なんでもないよ。
  ……それじゃ、せっかくだ。一緒に帰ろうか」

シロー「はいっす!」