
エクシア「ああ、俺のカミさんだよ。……今は、ゆっくり休んでるとこだがな」
シロー「……その、なんていうか……」
エクシア「あぁ気にすんなよ、別にかまやしねぇさ。あいつも賑やかなほうが嬉しいだろうしな」
マト「あ、えっと……エクシアさん、エクシアさんの奥さんって、どんな人だったんですか?」
エクシア「……他にゃ誰もいねぇし、お前らになら話してもいいだろ。……あれぁ、俺がまだ若造だったころか」

エクシア「名前は刹那。5班でも屈指の技術者でな、特に超AIやら人工頭脳に関する技術能力なら、もしかしたらあんときのクリスより上だったかもしれねぇ。
あいつは俺の調整担当だったから、よく話をする機会も多かった」
シロー「5班、っすか……(そういや、クリスがそんなこと言ってたな……)」
エクシア「あいつと出会ったころ、俺ぁ自分の存在意義がなんのためにあんのかわかんなくなっちまっててな。まぁ、若気の至りみてぇなもんさ。誰かれ構わず当たって自暴自棄になって……んなクソガキやってた時に、あいつぁ言いだしたんだよ」

刹那「お、落ち着け! 他の誰が何と言おうと、私はエクシアの味方だぞ」
エクシア「味方だぁ? 味方もなにもねぇよ。俺ぁ敵だろうと仲間だろうと、意に沿わねぇヤツを叩き斬る。そのためだけに作り出されたんだろ?
そんなら、俺ぁ「殺人兵器」以外の存在意義なんざねぇだろうがよ!」
刹那「う、うん、そうか……それも確かに、そう……なのかもしれない……
……よし! それじゃあ、私とケッコンしよう!」

エクシア「……はぁ?」
刹那「そうすれば、エクシアは兵器である前に私の夫だぞ! それならキミの存在意義は「兵器」だけじゃなくなる! 素晴らしいじゃないか!(ドヤっ」
エクシア「……お前、自分が何言ってんのかわかってんのかよ? 俺ぁロボットだぞ。それに人間のお前がか? 笑わせんじゃねぇよ!」
刹那「わ、私は真面目に話しているんだが……そういうことなんじゃないのか? 今、私は『キミ』と話している。そしてその、力の限り生きているキミは兵器ではない、れっきとした『エクシア』なんじゃないのか?
……キミが言う『殺人兵器のエクシア』が、『私の夫のエクシア』になる。それじゃダメなのか?」
エクシア「…………」
刹那「もちろん、私はエクシアのことが大好きだが……もしかして、エクシアはケッコン嫌なのか? そうか……それじゃあ、私がガンダムにならないと……」

エクシア「……ああっ! ああ! わかったよ!! ……ちっ、調子狂っちまわぁな!」
刹那「よかった! それじゃあ、エクシアは私の夫だ! 夫婦だぞ! ところでエクシア……」
エクシア「あ?」
刹那「ケッコンって、なにをすればいいんだ? チューか?」
エクシア「……おめぇなぁ…………」

エクシア「こいつのおかげで、俺ぁただの兵器じゃなくなれたんだ。今にして思えば、バカみてぇな話だったと思うがな……。ったく、本当におかしなヤツで……いい女だよ」
マト「……そんなことがあったんだ……」
エクシア「あぁ……わりぃな。こいつの話のはずが、なんか惚気話みてぇになっちまったな。……あぁ、テメェの部下にこんな話すんのも、こそばゆいったらありゃしねぇなぁ。
…………お前ら、そろそろ帰っぞ。クリ-ムソーダでも奢ってやらぁ」
シロー「は、はいっす……刹那さん、失礼します」
マト「また、機会があったら会いに来ますねー」
エクシア「ああ、あいつも賑やかなのが好きだったからな……それじゃ、また来るからな」
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サーニャ「……刹那、さん…………」