ティアナ「シロー、お客さん来てるよ。お屋敷から来たんだって」

シロー「ん? ……誰か来るなんて聞いてないけどなぁ」

マト「えっへへ~、シローも隅に置けないな~。お屋敷から女の子がはるばる遊びに来るなんてね~!」

シロー「だから知らねぇって!! と、とりあえず会ってみるよ」




ヘンリエッタ「はじめまして、ヘンリエッタです。あの、キリツグさまからの依頼でここに来たんですが……」

シロー「……え、オヤジからの依頼?」

ヘンリエッタ「え、えぇと、シローさまに会うよう言われて……その、それ以外は聞いてなくて……」

シロー「ん~、まぁとりあえず中入れよ。外さみぃしさ」

ティアナ「それじゃお茶淹れるね。紅茶でいい?」

ヘンリエッタ「あ、ありがとうございます!」




シロー「へぇ、オヤジの弟子ねぇ。それで修業のためにここまできたのか」

ヘンリエッタ「はい……その、シローさまとみなさんには迷惑かけちゃうかもしれませんけど……」

マト「えっへへ~、そんなにカタくなくっていいよー! シローも呼び捨てでいいからさ!」

ヘンリエッタ「え……うん、わかりました。あ、ごめんなさい、お砂糖もらえますか?」

ティアナ「出し忘れちゃってごめんね。何個いれる?」

ヘンリエッタ「いえ、自分でやりますから……」


ドサドサ・・・



シロー(い、今……角砂糖何十個入れた?)

ヘンリエッタ「いただきます……うん、おいしいです! ティアナさん紅茶淹れるのお上手ですね!」

ティアナ「あ、ありがと……(ちょっと複雑……)」

マト「へ、ヘンリエッタすごいね……ストレングスくらい入れてたよ?」




マト「ヘンリエッタ、それホントにおいしい? 歯ぁキシキシしない?」

ヘンリエッタ「嘘なんかついてないですよ! おいしいです!」

シロー(味覚障害……とかじゃないよなぁ?)

ティアナ「あれ? またお客さんみたい。私出るね」





ティアナ「あれ、さやか。どうしたの?」

さやか「え、えへへ、さやかちゃんだよ~……えぇと、その、さぁ……」