「はい、私はもともとは7班所属なのですが、今は訓練も兼ねてキリツグさまのお屋敷でお世話をさせていただいているんです」

ティアナ「へ~、メイドさんも大変なんですねぇ」

「私はメイドですから、敬語は使わなくていいですよ、ティアナさま」

ティアナ「それじゃあ、私にも敬語使わなくていいよ。それにさま付けじゃなくて、ティアナって呼んで」

「え? そ、それは……」

シロー「べつにいいって。ここは屋敷じゃねえし、メイドだからってそんな気ぃ使わなくていいよ」

「は、はい。それじゃ、ティアナ……あれ?」





セイバー「…………」


「あれは……セイバーさん?」

ティアナ「なんだかしょんぼりしてるみたいだけど……」

シロー「……なんとなく、理由はわかるな」




セイバー「シロー、ティアナ。それに澪か、久しぶりだな……」

シロー「どーしたセイバー? こんなとこで突っ立って」

セイバー「それが……アイリス様から「今日だけは護衛はいいから、どこかで遊んできて」と放り出されてしまって……」

ティアナ「ほ、ほとんど澪とおんなじ理由だね」

シロー「澪と全く同じようなこと言われたんだな……それじゃ、セイバーもおれらと来るか?」

セイバー「えっ?」

ティアナ「これから澪においしいとこ案内するとこだったからね。澪もいい?」

「もちろん、私は構いませんよ」

シロー「それじゃ、決まりだな。よし、行こうか」

セイバー「はい! ……ありがとう」