シロー「み、み、み、澪おぉぉぉ!!? な、なんでここにいるんだよ!?」

ティアナ「し、シロー……あわてすぎだよぉ」

「お久しぶりです、シローさま。今日はキリツグさまの護衛として来ているんです」

シロー「……あいつらは、いま一緒にいないってことか?」

「はい、あのお二人ならお屋敷にいますよ」

シロー「…………そうか、よかった……」

ティアナ「……あれ? 護衛なら、なんで一人でいるんですか?」




「……それが、キリツグさまから「護衛はいらないから、適当に休暇をとっててくれ」と言われ放り出されてしまって……」

ティアナ「ひびきとかマトが言ってたことから、なんとなく理由はわかるけどね」

「……やはり少々無理を言ってきたのが悪かったのでしょうか……私はメイド見習い失格です」

シロー「あ~大丈夫。オヤジの理由であって、澪が悪いんじゃねえよ」




ティアナ「……そうだ! せっかく休暇なんだから、近くのおいしいお店、案内しましょうか?」

「……え?」

シロー「そりゃ丁度いいかもな。澪このへんあんま知らないだろ? うまいクレープ屋とかけっこうあるぞ」

「…………! はい、時間も十分あるようですし……そっ、それでは申し訳ありません、よろしくお願いします!」