クリス「ほら、修理完了だ。キミももう長いんだから、無理はしちゃあダメだぞ?」

エクシア「ああ、すまねぇな。まったく、新入りが来るってのに体調崩しちまうとは、威厳も何もねぇな」

クリス「その新入りなんだが、マトとか言ったな。以前うちにもチラっと来てテストプレーヤーをやってたんだが、どんなヤツだったんだ? 」

エクシア「ああ、オレも直接会ったことはないんだが……」




エクシア「身体能力は相当高い。ヘタすりゃウチのスバルより上らしい」

クリス「それなら、2班か8班にまわされると思うが?」




エクシア「ただ戦闘能力は低いらしい。それも相当、向いてないとかのレベルらしくてな」

クリス「なるほどな。だが、CCM操作能力は高いんだろう?」




クリス「私が見たところシロー以上ティアナ以下、といった腕に見えた。はっきり言って、実に優秀だ。それがなぜ、13班にとられてしまったのだろうか?」

エクシア「そこでさっきの身体能力が出てくる。どうもお偉方としては、テストプレーヤーにしてそっちの才能を捨てるのはもったいないらしい。しかし戦闘能力は極端に低い。そこで……」

クリス「なるほど。それでどの班でも雑用として呼び出せる13班にまわされた、というわけか」

エクシア「それにシローがあいつと知り合いらしいから、それも理由の一つらしいがな。まぁ、ウチは手柄はねぇが危険もねぇ。そういう奴が集まんなら、悪い話じゃぁねぇよ」




クリス「それなら多少納得だ。またテストプレーヤーなり新装備の実験なりで、手を貸してもらうことにするよ。なにせ、天才の私はキミたちを高く評価してるからな」

エクシア「はは、シローが聞いたらまた嫌な顔しそうだ。まぁなんにせよ助かった。何かあれば、いつでも呼んでくれ」

クリス「是非とも、そうさせてもらうよ。それじゃ、気をつけてな」