
大ロボットプラント、通称「トリノス」。
現代技術の発展に伴い開発された人型機械を中心に、
様々な作業機械、兵器の開発、生産が行われている巨大な機械工場である。
だが、今そこは、
突如として暴走を始めた人型機械によって埋め尽くされていた……。

メイ「エリアFに熱源反応4、
Hに2つ、Cに…ああもう数大すぎ!!」
ハイネ「ディノ達は!?」
ケイ「もう到着して各エリアに向かっていますが…
ダメです、押されてます…!」
ハイネ「くっ…一体どうなっているんだ!?」

カガリ「くっそ、どうすんだよコイツら!? 」
レイ「端から行動不能にしていくほかないな。
せめてもの救いは、まだ人工知能を搭載していないということだけか……」
カガリ「だからどういうことだよ!?」
レイ「…まだ、情けをかける必要がないということだ!」

ルナ「レイ達と分断されたみたいです。
…もう少し、火力のある武器を持ってくればよかったですね」
ディノ「ああ…悔しいが、そのようだ。
だが、これだけの数の暴走にしてこの統率された動き…
リーダー機がどこかにいるはずだ。そいつを止められれば…!」

カノン「ゼロさん! 大丈夫ですか!? ゼロさん!!」
ゼロ「きょ…官……」
シン「ゼロさん…! お前っ! 何をした!?」
FA「悪いな…だが、信頼したやつに殺られりゃ、本望だろ?」
あまりにもの物量を前に、完全に動きを封じられたディフェンダーの面々。
そして信頼する者から銃を向けられたゼロ。
極限状態、圧倒的な危機……
しかしその時だった

*『こちらH3。一か所に集結している人型機械を確認、攻撃に移るぜ』

*『H1、目標の沈黙を確認。エリア13へ移動します』

*『H2、殲滅完了。隊長、指示を』

メイ「すごい…暴走したロボットの数が、どんどん減ってるよ!」
ハイネ「なに!? …いや、そうか!」
ケイ「司令、何か知ってるんですか?」

シン「ディノさん? いや、違う。いったい誰が…」
FA「なんだ!? 何が起こっている!?」
???「それは、こちらのセリフだな」
FA「!!?」
ドガッ!!

*『こちらヘルダイバー部隊、目標の完全鎮圧を確認しました。
そちらへ向かいます』
???「了解、こっちも終わった」
シン「なんだ……?」
カノン「あ、あなたは…?」

???「私はソーマ。
我々安全保障軍極東支部第一小隊は、
この時を持ってこの区域に配属された」
シン「な…安全保障軍!?」
ソーマ「貴様ら民間防衛団体はもう必要ない。
これからこの街は、我々安全保障軍の作戦区域だ」
新たな部隊、新たな組織、その名は「安全保障軍」。
はたして、ディフェンダーの役割はこのまま終わってしまうのか…?