
グラディオスの敗北からその後、レーザーウェーブは幾度となく街へ現れた。
そして、暴れまわっては破壊の限り、悪行の限りを尽くしたのである。

しかし彼がやったことといえば、
・標識を折り曲げるなどの器物破損 、
・駄菓子屋のきなこ棒の盗難、
・おじいちゃんの家に忍び込みお茶をもらった家宅侵入 ets……。
逆に、
・落し物のサイフを交番に届ける 、
・暴走族を吹き飛ばす 、
・困っていたおばあちゃんを家まで送り届ける ets……
と、むしろただ騒ぎを起こしては帰って行き、
たまにいいことをしてはまたやってくるのであった。
そんな騒ぎの中の、束の間の休日……。

ゼロ「はっ!
パトロールのお勤め、御苦労さまであります!!」

シン「ああゼロさん、こんにちは。
つってもまぁ、今日は非番なんだけどな」
カノン「やっと取れたお休みなんですよ。
ここ最近出動してばっかでしたから。
ゼロさんもパトロールお疲れ様です」

カノン「それより、
いつになったら安保軍が来てくれるんでしょうかね」
ゼロ「はっ! どうやら安全保障軍も、
どの地域にどの部隊を配備するかで混乱している様子であります!
各地で散発的に被害が起きているようなので、
仕方ないのかもしれないであります」
シン「安保軍かぁ…自衛隊の派生部隊になんとかできるのかねぇ」
と、その時…

「誰かーっ! そいつを止めてくれー!!」
ザメル「ギッ! ギギィィィ!!」
シン「暴走ロボット!?
…あぁ~あ、せっかくの休みだってのに……」
カノン「ほら、緊急出動です!
行きますよ!」
ゼロ「はっ!
付近住民の避難誘導は任せてください!」
シン「まぁ、放っちゃおけないしな!
変身!!」


グラディオス「いくぞっ!」

グラディオス「そこのロボット、止まれ!」
ザメル「ギ…ギギィ!」
グラディオス「聞こえてないのか?
…腕ずくでも止めるぞ!」

グラディオス「ぐっ…止~まれっつってんだろっ、このぉぉ!」
ザメル「ギギッ、ギガガガガ!!」
作業用に調整されたザメルのパワーは強大だ。
だが、

グラディオス「だあぁぁらぁぁぁぁ!
止まれっつってんだよ!!」

怒号一喝、
気合いを入れなおしたグラディオスのパワーは、さらにそれを上回っていた。
グラディオス「ふぅ、やっと止まったか…」
ザメル「ギギガ…うぅ~ん……」
――――――――――――――――

ゼロ「鮮やかなお手並み、おみごとでしたっ!」
シン「あぁ~疲れた…
これじゃ、もう休みの意味ないじゃんかよ…」
カノン「まぁまぁ、また今度に休みもらいましょうよ。
ハイネさんなら聞いてくれますよ」
そして、暴走したザメルはゼロの部下により署まで連行された。
しかしその際のザメルは非常に静かで、
先ほどまで暴走していたとは到底思えなかったのだという。
――――――――――――――――
…えー、本日未明、
都市中央部郊外の工事現場付近で、ロボットが暴走する事件が起きました。
犯行を行ったロボットはザメル級の機体。
一週間ほど前に大機械プラント「トリノス」からロールアウトされたばかりの機体であり、
現場の同僚の話によれば、
「暴れまわるようなやつではない」
「穏やかで仕事をちゃんとする人だ」
などの証言が上がっています。
また本人も
「その時のことはよく覚えていない」
と不鮮明な発言をしており、事件発生の原因は目下不明となっています。
警察や各防衛組織は早い段階で超AIとブラックボックスの解析と
「トリノス」への査察、捜査に入ると話しており、
事件の究明が待たれています。
次のニュースは、山岳地帯で古代怪獣発見か・・・・・