一昨日の15日夜


本当は日テレ系列の「ミリオンヒットコンサート」を見るつもりだったんだ

間違ってフジTV「ザ・ベストハウス123」に合わせちゃった!


で、釘付けになってしまった



デレク・パラヴィッチーニというイギリスの音楽家をご存じですか?

彼は超未熟児として出生し未熟児網膜症のため失明

他に学習障害も伴っていました

しかし 彼は一度聴いた音楽を全て記憶し

それを正確に再現できる能力を併せ持っていたのです


番組で初めて聴く日本の曲をすぐさま再現する記憶力

そして超絶技巧と豊かな表現力に圧倒されました

彼はその上、ただ再現するだけではなく

膨大な記憶を元に曲をアレンジする能力にも長けていたのです



でも 驚いたのはそういうことじゃない



いくら音楽を記憶する能力に長けていても

正確に再現するにはそれなりの技術が必要です

デレクはそれを過度の集中力ー過集中という努力で

(本人は「努力」とは思っていないでしょうが)

大変短い期間でやってのけたこと


そして デレクの才能を見抜きその開花へ導いたピアノ教師アダムの献身に心を打たれたのです


どんな天才だって

地道な努力と才能を導く師匠に出会わなければ何も変わらない



プレゼンターの茂木健一郎さんがデレクへ尋ねます

「アダムとは、何年一緒にいるの?」


デレクが応えます

「百年くらいかな?」


「ピアノは?」

「二年くらいだ」



この時の映像が一番好きだった

デレクとアダムの絆の深さをなんと如実に言い表していることか


そしてこの言葉を裏付けるかのように

デレクがアダムのおかげでピアノと音楽を心底楽しんで演奏している

そんな背景がはっきり読み取れる



デレクのピアノ、いい音楽でした。