清少納言は 夏はよる
と言いましたが
夏の空は面白いですねえ
むくむくと入道雲が発達したかと思えばそれが崩れていって
一天にわかに暗くなり
大粒の雨が雹のごとく
かとおもえば
刷毛でひとふきしたような
絣がかかった白い雲
雲と言うにはあまりにもかすんで儚い
まざまざと映える真っ赤な夕焼けは
一日の締めくくる空のイベントとして
圧巻でございます
日が沈んでも名残惜しげに血の赤みを残し
明日の過酷な暑さを予感させるのも趣き深い
そして
昼間の熱気を残しながら
すこしずつしんめりと静けさを増していく 夜
夏の空は 朝 昼 夕暮れ 夜
いずれの時間問わず
何時間見ても飽きません
雨上がり食えぬ顔した夏の月 出井