滝瓢水の名前が出たのでついでに。
といっても、まーったく存じ上げません(呆!)
どうも奇行のひとだったようですね。
運送業を営む裕福な商家に生まれたのに
放蕩を尽くして身代をつぶしてしまった。
経済観念の無いちょっと浮世離れしたところがあったのかもしれません。
でも残された俳句は鳥肌モノです。
さればとて石に布団は着せられず 瓢水
ほろほろと露そふ須磨の蚊遣りかな 瓢水
浜までは海女も蓑着る時雨かな 瓢水
本尊は釈迦か阿弥陀かもみじかな 瓢水
そして
ほととぎすなきつるかたを眺むればただ有明の月ぞ残れる
を即興で俳諧に読み直した
さてはあの月が鳴いたかほととぎす 瓢水
なんて言葉もありません。
でも一番有名なのはやはり
手に取らでやはり野に置け蓮華草 瓢水
でしょうね。
瓢水の句の中で一番すきな句でもあります。