そして、予想通り、2日経ってだいぶ落ち着いてから、彼女が電話を掛けてくる。

そう。予想通り。

昔ならいてもたってもいられなかったのだろうけれど、そういうことにも、もうずいぶんと、慣れたんだろう、僕も。


相変わらずの深夜の長電話。随分といろんな話をした。

過去に遡り、その時感じていたことを、今になって、意味づけし直す。

そんな作業を、ふたりでしているかのように。


あの時、彼女が僕のいうとおり東京についてきていたら・・・・そして彼女の子ども一緒に三人で暮らし始めていたら、その結末はやはり、ふたりともが壊れていたかもしれない・・・・あるいは、どうなってしまうのか、とても「怖かった」というような・・・・。もう、4年になろうかというくらい前の話だ。


そしていま、僕がするべきことは、彼女がするべきことは・・・・選ぶ道は・・・・。

不安定なのか、安定しているのか、結論は出ているかのようで出ていないかのようで、でも、出ているかのようで。ふたりの会話もまた、グルグルと回る螺旋階段のよう。


とにもかくにも、「泣きたい時の場所」であってくれることがありがたくて、それはずいぶんとずるくて身勝手な言い方に聴こえるかもしれないけれど、でも、あなたが守ってあげなきゃいけない人・守ってあげたいと思っている人に対して、投げ出さないでちゃんと向き合ってあげるべきでしょう、と彼女は言った。


・・・お互い様。余計なお世話の交換、みたいだね。

そしてふたりとも、大人になった。良くも悪くも、嘘がつけるように、なったね。