
そういえば、ふと思い出した。
須藤晃
という人が書いた本に『みんなノイズを聴きたがる』というのがある。
彼は、尾崎豊、橘いずみ・・・なんかのプロデューサーをやっていた人だ。
「音楽プロデューサーって何してる人なの???」みたいなことにブッチャケ応えつつ、彼の考えていることを思いのままに綴ったとても面白い本だったと記憶しているが、とにもかくにも、彼は言った。
「人は、ノイズを、雑音を聴きたがっているのだ」と。
「ノイズ」とは良く言ったもので、なるほどなぁ、と思う。
ノイズは、本来ならば不快であるはずのもの。でも、実はみんなそれを探していたりする。
・・・完璧に見えるものの裏側に潜む闇。幸福の裏の不幸、真実の裏の嘘、栄光の裏の欺瞞、信頼の裏の裏切り。
「みんな不幸を聴きたがる」なんて言い換えてしまうと、少しずれてしまうのかもしれないけれど、いずれにせよ、人は美しいものだけに惹かれるわけでは、ない。
・・・じゃあ、僕がここに書いている文章なんかは、それがわかっていてその上でやってるんだとすればある種の「露悪趣味」だよね、みたいな話にもなってくるかもしれないけれど、今回は敢えてそこはスルーで。(まぁ、でも、そういう部分も否めないのかも知れない。)
とにもかくにも、「自分よりも不幸な人がいることで喜ぶ」という類いの、不健康な幸福を、自身の生活を振り返って完全に否定できる人は、いないでしょう???
同情だったり、不可思議な共感を示してみたり、、、なんかそういう感じって、見ていて吐き気がするもんね。
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