時間の経過が教えてくれたこと。

それは、出逢いはいつも突然で、ふたりの(精神的な意味での)距離感はそもそも、時間を掛けることによって縮まったりするようなものではないということ。つまり、その人との(精神的な意味での)距離感は、実は逢った瞬間に決まっているのだということ。

それを「運命」と呼びたいのならそう呼べばよい。

だからたぶん、ゆっくりと(精神的な意味での)距離を縮めていくなんてコトは、本当の意味では起こりえないのだ。

直感は、正しい。それは僕の中で確信に変わりつつある。
・・・しかし、そのことが、時間の経過によってやっとわかるというこのパラドックスもまた、面白いものだ。

そう、往々にして後から気付くのだ。
「あれが、その、出逢いだったのか」と。・・・気付いたときには、彼女はもう、そこにはいない。(物理的な意味での)距離を、もはや縮める術はない。

またやってきた忙殺されるのみの日々を過ごす麻痺した頭の中で、ボンヤリとそんなことを、思った。