久しぶりに電話で話す。
GW中に、留守電を入れておいたんだ。「5/26、京都行けなくなったよ」と。
仕事の都合で、出張が嵌まらなくなったから。
その返事が留守電に残っていたから、30分後くらいに掛けなおしたら、珍しくあなたはまだ起きていて。
・・・昨日、深夜1時頃の話。

「さよなら」を言ったわけではないけれど、でも、たぶんこれが本当の意味でのさよなら。

・・・家のカギを持っている女の子がいるよ、という話を、した。
「なんだか、ほっとした」「すごく安心した」と、あなたは言った。
「本当に楽しかった、ありがとう」と。「あなたに出逢ったおかげで、いままでずっと出来なかったことが出来たから、感謝してる」と。


随分と長い間、すんなりと言えなかったこと、そして、すんなりと聴けなかったことを、いま、もう一度ふたりでちゃんと確認する。
当たり前だ。・・・僕も、楽しかった。もちろん、たくさん辛い時間を過ごしたし、苦しい思いもしたけれど、でも、思い出すのは楽しかったことばかり。

たまには電話で話すこともあるだろう。
・・・でも、こうやって夜中に話すことは、もう、ないかもしれない。

また機会があれば会うこともあるだろう。
・・・でも、それはたぶん、随分と先の話。

「自由気ままで、気まぐれで、つかみどころが無くて、そんな彼女はまるで10年前のあなたを見てるようだ」なんて話を、笑いながら、話す。

「コワイモノ知らずの“女の子”でいられる期間は、できるだけ永い方がいいのよ。だから、優しくしてあげて。」とあなたは言う。
たくさん可愛がって貰えた子は、たくさん許して貰った子は、もはや自分が“女の子”ではなくなってから、とても人に優しくなれるから、と。

・・・相変わらず、あなたは僕が想像できないような目線でものを言う。でも、なんとなくそれが正しい気がしてしまうから、不思議だね。

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笑顔で電話を切ったあと、あなたはひとりで泣いただろう。

それは、知っている。

でも、これがあなたがずっと願っていた本当のさよなら。
それも、知っている。

ふたりとも弱いから、それを実現させるまで、随分と時間が掛かったね。

ごめんね。ありがとう。でもたぶん、これがふたりで一緒に出した、正しい答え。


・・・正しい答え、なんだよ。