はじめに断っておきますが、本記事は医学的知見を否定し、民間療法やスピリチュアルな方法を勧めるものではありません。

 

わたしが脱ステロイド・脱保湿治療を行なってきたなかで、医師や医療システムに感じた疑問について、書いていこうと思います。

 

診察時間の短さ

まず、なんといっても患者1人にかけている診察時間が短すぎるのではないか、と感じています。
例えば、アトピー性皮膚炎の症状である湿疹。特にステロイド外用剤を塗ったことがない場合と、これまで長期に渡りステロイドを塗っている場合で、例え湿疹の見た目がほぼ同じであったにせよ、治療方法は異なってくるはずです。長期にステロイドを塗ることのリスク、副作用をふまえ、別の手法を探ったり、あるいは丁寧にステロイドの塗り方を指導すべきですし、自分の指導したやり方で改善が見られないなら素直に医師は反省して、意固地にならず別の方法を模索すべきです。
 
ところが、多くの皮膚科ではそもそもホームページの予約システムに「60分で20人ほど診察予定」など、一人当たりにかける時間を3分程度と見積もっているところも少なくなく、患者の生活習慣やこれまでの病歴、症状の経過をじっくり聞く気が毛頭ない、ということが多いように思われます。そして、「湿疹にはステロイド」という思考停止とも取れる判断しかせず、言うとおりにしたのに悪化してしまった患者に対して何の責任も取らず、酷い場合は患者の薬の塗り方が悪かったなどと言い患者のせいにする医師もいます。
これでは、予想外のデータにも何故そうなったのか考えて真摯に向き合うという科学的態度をとっているとは到底言い難く、自分のやり方が間違っているはずがないというただの「信仰」ではないでしょうか。
 

なぜ診察時間を短くし、すぐ薬を処方しようとするのか

なぜ多くの病院では、パッと症状を見て、すぐに薬を出して、帰されてしまうのか。
理由の一つに、病院の経営に関わる問題があるそうです。
阪南中央病院の皮膚科医である佐藤健二先生の著書に、そのような指摘があるので、気になる方は読んでみてください。
 
ろくに患者の話を聞かず、患者一人ひとりを「個人」として扱わず、次々と処理している今日の多くの皮膚科の現状を腹立たしく思う反面、医師にも病院経営という彼らの生活がかかっているわけです。
つまり、なるべく短時間で多くの患者を診て、薬をどんどん処方しないと経営が成り立たず、患者一人ひとりの症状の経過や悩み、生活習慣について事細かに聞いていたら、商売上がったりということですね。
 
 
このような事情もあるのに、一人ひとりに真摯に向き合おうとする医師も居られます。
そのような医師は本当に尊敬できますし、わたしはそのような医師に自分の身体のことを任せたい思います。
理想を言えば、すべての医師が、経営のことなど気にせず、患者一人ひとりとじっくり向き合えるような制度設計ができればいいのでしょうが、それは相当難しそうです。
まともで真摯な医師が、損をせずしっかりとした生活を送れるようであってほしいです。