2023スノーボード関連DIYの第二弾は「スクレーパーグリップ」です。
これは一体何なのかというと、スクレーパーを握りやすいようにして硬いワックスも楽々剥がしちゃいましょう、というものです。
これを作ろうと思った経緯ですが、アイデア自体は昔からボンヤ〜リとありました。今年の4月だったか、白馬のモンスタークリフ株式会社さんがTwitter(現X)にて「自社でスノーボードグリップを開発しようとしたが頓挫し失敗した」という記事を見かけ「世の中には同じことを考える人がいるもんだなぁ。なんとかこれをカタチにできないか」と思ったのが始まり。
そこから元々あったアイデア(妄想・空想)を頭の中で広げて広げて、ようやく完成に至りました。
これがモンクリさんの元記事です。某アニメのようなフレーズがたくさんあって面白い(笑
私の記事を読む前に見ていただければと思います。
使った木材は白樫です。手に馴染みやすいように各所を面取り、紙ヤスリで丸みを持たせています。
内部はスクレーパーの形状に合わせてフライス盤で深さ1ミリに切削しました。周りにはインサートナットと呼ばれるネジ穴を埋め込んでいます。
固定は裏から6本のネジを使ってとめます。
スクレーパーが動かないようにガッチリと固定をしたかったので、六角レンチを使うタイプのネジを選択しました。メンテナンス性を考えればプラスネジがいいのですけどね。
スクレーパーはグリップから2センチほど出して使います。
そのくらい出せば傾けた時にもソールに干渉しません。
モンクリさんの記事の中で「力を入れたら折れた」という記述があったので、スクレーパーが当たる部分を面取りしてみました。でもよく考えれば不要だったかもしれませんね。
このスクレーパーグリップの1番の売りは、角出しで削って短くなったスクレーパーでも使えるところです。試しに4センチくらいのアクリル板を切り出して使ってみましたが問題なくスクレーピングできました。
シャーペンのように短くなったらスクレーパーを引き出して限界まで使う…これがサステナブルってやつか?
実際に使ったところを動画で撮ってみました。
ワックスはガリウムのブルーとグリーンのミックスです。
力を入れやすいというか、逆に力をあまり入れなくても硬いワックスが楽に剥がせます。これはスクレーパーへ均等に力がかかるのと、使用した木材が白樫で重いので、その効果かもしれません。
表面に施してある「ヤマチャン」ロゴですが、昨年作ったブラシは文字を切り抜きアクリル絵の具でステンシルをしたものでした。
粘着が付いた透明フィルムを貼り圧着。フィルムを剥がすと粘着が印刷面に残ります。
貼りたいところに置いて水で濡らし、しばらく待つ。
ゆっくり指でずらすと…スルスル〜ってロゴだけが残ります。
透明タイプなので木目も見えていい感じです。乾いたら表面を軽く紙ヤスリで擦ってエイジング。この辺りはお好みでどうぞ。
ただ爪で擦ると剥がれちゃうのでコーティングは必須ですね。今回は水溶性の艶出しニスを使いました。未確認ですがラッカースプレー等だと場合によっては溶けちゃうかもしれません。
材質や木目を活かすにはオイルステン等がいいですが、ロゴは文字切り抜きではないので、真ん中の部分にオイルが乗らず変な感じになったかも。結果的にニスで正解でした。本当は焼印かレーザーを使いたいところですがね。
このスクレーパーグリップを使うと既存のスクレーパーシャープナーが使えません。毎回外して削って取り付けは面倒!
フッフッフ!そこはちゃんと考えてありますよ
次回に続く!!