今回はソールのケバ取り検証の記事です。
個人的な考えも交えてご紹介致します。
ソールのケバ取りはファイバーテックスで擦ったり、硬いワックス(ガリウムグリーン等)をかけてブラッシングというのが一般的ですが、他に何か良い方法がないかとネットで情報を探っていると有力なものがありました。
どうやらメラミンスポンジを使うようです。メラミンスポンジといえば掃除でも大活躍する研磨力の高いスポンジですね。これはケバ取りに期待できそうなので検証してみることにしました。
その前に、
そもそもソールのケバとは?
まずソールのケバですが、簡単に説明するとソール素材のポリエチレンが雪面との摩擦により、ささくれ立った状態を言います。ワックスをしないで滑る、ワックスが抜けた状態で滑ると起こります。それが酷くなるとベースバーンという状態に。エッジ付近のソールは雪面との摩擦が多くこの状態になりやすいですね。この状態になっちゃうとソールをサンディングしないと直りませんが。
ケバが出たまま、あるいはベースバーンの状態でワックスをかけると収まったように見えますが、実際はケバが寝て見えなくなるだけです。滑っているうちにワックスが取れ、また出てきてしまいます。つまり根本的な改善が必要だということです。
ソールのケバは滑走時に雪面との抵抗となり滑走性能を下げます。特に緩斜面などではスムーズに滑ることができず、バインを外してスケーティングでせっせと移動なんてことも。できれば楽に移動したいですよね。どんなに良いワックスを使っても、ソールの状態が悪ければワックスの効果を最大限に引き出すことができません。ですのでチューンナップやメンテナンスでケバ取りが必要なのです。
ちなみに、リムーバーを使った後にソールが白くなってしまう現象を「ソールが酸化した」とおっしゃる方もいますが、私はそれを疑問に思っています。私が思うに白く見えるものはソールに残っているケバで、ワックスで抑えられていたケバが見えてきただけと考えてます。
と、ケバについてはこんな感じで見解しております。長くなってしまいましたが、では実際にやってみましょう。
ソールのケバ取りにメラミンスポンジを使ってみる。
ソールの状態としては、リムーバーによりワックスが抜けてカサカサの状態です。
メラミンスポンジに水を付けて擦ってみます。
ご覧ください。スポンジが真っ黒になりました。
スポンジを良く見てみると、黒いテカテカしたものが付着していました。
ソールが削れて黒くなっているのか?と思ったので、新しいスポンジを用意して何回か擦ってみます。ちなみにソールの白い部分が黒くなっているのは汚れではなく、グラファイトワックスの跡です。
以上のことからの推測ですが、この黒いカスはソールのケバだと思います。
しかし、これでケバ取りが終わったわけではありません。
水で濡れているときはしっとり黒くなっていますが、乾くと少し白くなりました。
見えづらいですが写真の中央のあたりです。
この状態でガリウム社のボアブラシで根気よくブラッシングすると、、、。
私はレーサーではありませんが、せっかくなら滑る(走る)板に仕上げたい!そんな思いでやっています。