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「私たち?愛しあった仲。」
私たちがどんな関係かと尋ねるチョン・グムジャ(キム・ヘス扮)の言葉にユン・ヒジェ(チュ・ジフン扮)は、「愛しあった仲」と答えている。法廷で特に冷静に見えた一流弁護士ユン・ヒジェは「愛」という言葉に言及して、どこか傷ついた表情を見せた。
大手法律事務所ソン&キムでチョン・グムジャと一緒に働くことになったユン・ヒジェは彼女への並々ならぬ憎しみに満ちている。証拠を盗み出すために計画的に接近したチョン・グムジャにユン・ヒジェは本当に心を与えたのだ。その後も意図いないがチョン・グムジャが周辺を徘徊して仕事を妨害するのでユン・ヒジェには憎しみが積もるほかはない。
仕事をする時は血を散らすように冷静に戦うユン・ヒジェ、チョン・グムジャの間に「愛」という単語の登場はあたかも絡まった雰囲気を解きほぐす魔法になった。
3月7日放送されたSBS金土ドラマ「ハイエナ」(脚本キム・ルリ/演出チャン・テユ)6回でチュ・ジフンとキム・ヘスは、D&Tという会社の上場のためにチームで動き始めた。ソン&キム法律事務所代表ソン・ピルジュン(イ・ギョンヨン扮)が一流出身でもないチョン・グムジャをパートナー弁護士として選択し起こったことだ。まるで敵のように戦っていていた二人がどうやってパートナーとして仕事するかと思ったが、「愛」だったというユン・ヒジェの告白以降知らず知らず、お互いの感情が少し緩んだように見える。
韓国ドラマでは、特にどんなジャンルにもメローが抜けないという指摘があった。例えば犯罪スリラーでも刑事が犯人を捕まえて突然恋愛をするというなど。すべての韓国ドラマがそんなことではないがいつの時からかジャンル物に登場したメローは作品の質を害する障害要素で見なされてきた。
「ハイエナ」の中に登場する「愛」は、通常のジャンル物でドラマ展開を害するメローと少し違った結果を持っている。ドラマは初回から能力のある2人の弁護士ユン・ヒジェとチョン・グムジャの出会いをあえてロマンチックに描き出し、愛という素材を二人の間の潤滑剤として使用した。
裏切りと裏切りを続けてきたユン・ヒジェとチョン・グムジャに愛という言葉がぎこちなくだけ感じられない理由は、メローを人生のすべてだと見る他のドラマとは異なり、「ハイエナ」では能力の一部のように思われるからだ。ユン・ヒジェは最高裁判事になった父と食事の席でチョン・グムジャとの愛を「ミス」という硬い言葉で表現した。証拠を得るためにユン・ヒジェの心を利用したチョン・グムジャのように彼にもまだ愛はオプションに過ぎないように見える。
泣き喚いて組む弱いロマンスで始まった感情ではないのでユン・ヒジェとチョン・グムジャの愛は「ハイエナ」の中に登場する激しい戦争の一つであるように自然に定着した。
一方、戦ってなじむという昔話のようにユン・ヒジェとチョン・グムジャの愛はますます深くなっている。能力を優先するユン・ヒジェとお金を優先するチョン・グムジャなら、なぜか仕事と愛の両方を勝ち取ることができないかと思うファンタジー的な展開が可能なようだ。
(ニュースエン)