ふと、思い出した昔の記憶。
私の次男は体外受精児だ。
体外受精の為の治療の過程で、私の身体は起こる確率の低い副作用を起こし、身体中に体液がたまり、妊娠の確率がまだわからない時点で妊娠8~9ヶ月のような身体になっていた。
肺の中にも水が溜まり、呼吸することもままならなくなり、身動きすることさえできなくなった。
妊娠が確認されると、医師には、「母親か子供、もしくは両方とも諦めてもらわなければならないかもしれません」
と、言われた。
医師や看護師、次男の生命力のおかげで、今は、二人とも元気だけれど…。
「俺、何にもしてないから自分の子供って感じしねぇ。」
「体外受精すれば、また、子供出来るんだろ」
なんて言ってしまう…。
やっぱり別れよ。