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写真のバスは、今から約10年前に撮影した林田バス(現:いわさきバスネットワーク)の「桜島号」です。
車体のロゴ「SOUTHRN CROSS」に注目して欲しいのですが、どこかで見覚えがありませんか?
バスのことが詳しい方は、恐らく「あっ!!」と思われたことでしょう。
実は南海バスの夜行高速バス「SOUTHRN CROSS」と全く同じロゴなのです。
何故、同じロゴを採用していたか・・・・・
昨日、このブログで阪急観光バスの大阪~鹿児島間の夜行高速バス「さつま号」をご紹介し、その中で大阪~鹿児島間の高速バスのことについても少し触れました。
実は今から21年前に、南海電鉄(現:南海バス)と林田バス(当時:林田産業交通)が大阪堺・なんば~鹿児島線を開業させたのですが、その際、路線名を「サザンクロス」に統一したからです。
南海バスはご存知の通り、現在でも夜行高速バスを「サザンクロス」というネーミングで統一していますが、相手側の運行会社は別の名称を付けることが殆どでした。
しかし、堺・なんば~鹿児島線に関しては両社とも「サザンクロス」で統一した為に、鹿児島側の林田バスも南海と同じロゴを車体に表記したという訳なんです。
一時期は「SOUTHRN CROSS」ロゴのバスが7台在籍していましたが、その後夜行高速路線の撤退や車両の世代交代などの理由で廃車が進み、2007年には残る1台も廃車されました。
1枚目の写真の車両は、林田バスで最後まで残っていた「SOUTHRN CROSS」専用車(日産U-RD620UBN)です。
デビュー当時は堺・なんば~鹿児島線「サザンクロス」で活躍していましたが、同路線廃止後は「桜島号」に転用されました。
主に「桜島号」夜行便で活躍していましたが、間に合い運用で昼行便にも充てられていました。
こちらの写真も「サザンクロス」カラーの夜行高速用車両ですが、一枚目の写真の車両よりも一世代前の車両になります。
この車両は名古屋~鹿児島間夜行高速バス「錦江湾号」の専用車として導入されましたが、同路線の廃止に伴い、「桜島号」専用車に転用されました。
名古屋~鹿児島間夜行高速バス「錦江湾号」は、当時日本で2番目に長い距離を走る夜行バスとしても注目を集めていました。
これらぼ車両ですが、実はシート配列に特徴がありまして、スーパーハイデッカータイプの夜行高速バスのシート配列が「トイレ前3席&トイレ後5席」という例が多い中、この車両は車体の構造上の理由から「トイレ前2席&トイレ後6席」という変わったレイアウトを施していました。
そして林田バスの「SOUTHRN CROSS」は、3軸スペースウィングを導入した事業者の中でも全国で唯一「3列独立シート&床下トイレ」のレイアウトを採用した車両(事業者)でもあります。
特に富士重工7Sボディの3軸スペースウィングで3列独立シートを採用した例は、全国どこを探してもこの車両1台だけでした。
九州で見かける機会は多かったのですが、残念ながらこれらの車両には一度も乗る事が出来ませんでした。
出来れば堺・なんば~鹿児島線活躍の時代にあの重厚なスタイルと力強い走りを体験しておけば良かったなぁ・・・・というのが正直な気持ちです。