夜行バスと鉄道をこよなく愛する「乗りバス&乗り鉄」ブログ


JRバス関東の夜行バス「ラ・フォーレ2号&3号」(東京~青森線)に使用されていた、ボルボアステローぺB10MCです。


現在は運行から撤退しており、見かける事が出来ません。



元々「ラ・フォーレ号」は羽田京急バス・弘南バス・JRバス関東・JRバス東北が運行していたのですが、

昨年8月末で「ラ・フォーレ1号&4号」と「ラ・フォーレ2号&3号」が分離され、事実上別路線扱いになりました。

これに伴い、JRバス関東は運行から撤退しています。


その後今年2月末に羽田京急バスが運行から撤退、これに伴って弘南バスが「津軽号」に名称変更した結果、

現在「ラ・フォーレ号」として運行しているのはJRバス東北の1社のみになってしまいました。


写真は今から2年前の6月末日にJR青森駅前で撮影したものです。

ご覧通り、ボルボ「アステローぺ」という車両を使用していました。


この車両、シャーシがボルボ製で車体が富士重工製という『日欧合作』品で、エンジンが車体中央下部に設置されているのが特長です。


「走行時の安定性が優れている」

「低燃費である」

「後部にサロン室が設置出来る等、車内の有効利用がし易い」


等の利点があったことから、羽後交通や庄内交通といった、夜行バスを運行する一部の事業者には好評でした。


そしてこの車両を積極的に導入していたのが、実はJRバス関東なんです。


導入1号車は、今は無き東京~山口・下関線「ドリームふくふく号」に投入されましたが、燃費が従来者と比較して大幅に改善された事から、その後「ドリーム福井号」や「ニュードリーム号」「ニューブリーズ号」(現在は撤退)、「らくちん号」「ラ・フォーレ号」等にも投入されました。


しかし、車齢が10年以上経過したものも出てきており、順次廃車されています。


現在は新宿・池袋~金沢線「金沢エクスプレス」等で活躍していますが、廃車まではそう長くも無いと思われ、往年の姿を目にするのも、あと僅かだと思います。



それにしても「ボルボアステローぺ」という車両が、様々な意味で日本の高速バスの歴史に大きく刻んだ事は事実であり、まさに『名車』であるといえましょう。


もし時間が出来れば、「ボルボアステローぺ」の最後の雄姿を見に行ければ・・・・・と思っています。