きのう何食べた?(4)
¥590
楽天

はじめて楽天で本を取り寄せてみました。

いやー待ってたよー新刊。


前にも紹介しましたが、この本は料理レシピ本としては秀逸で、作っているのは男性ですが完全に主婦目線の料理です。シロさんはめんつゆもだしの素もためらわず使い、牛肉のような高級品は必要がなければ使わない。私は「クッキングパパ」や「美味しんぼ」なども買ってますが(前者は全巻持ってます)、こちらの方がはるかに作って見たくて食べておいしい料理です。

ぐるっぽにもそちら目線の紹介が多いですね。


でも、私がこの作品に惹かれるのは、お話の方です。

(ここからネタバレなので、未読の方はご注意を)


結構今回は、胸がギュッとする内容が多かったんです。


たとえば最初の、ゲイ仲間のカップルのお話。

ご主人に当たる?方の男性が、今自分が死ぬと財産は親にもわたってしまう。でも、自分が歯を食いしばって稼いだお金はびた一文渡したくない、カップルの相手に全額残したいから養子縁組をしたい。


事務所の所長である大先生が、シロさんにりんごをおすそ分けしてくれる話。

ご主人を若くして亡くした時、姑に貴方が働いていなかったら息子(ご主人)は死んでなかったと責められる(この若い時の大先生の表情が秀逸です)が、子供だった若先生にそんな事はないと励まされる。

でも若先生が選んだのは家庭に入る妻で、嫁姑のいさかいをしたくなかった大先生も、いつのまにかしっかりシュートメになってしまっている。


こういう話がね、この年になって、夫婦を20年やってるとね、いちいちずきんと来るんですよねぇ。


また今回、シロさんはケンジとの「夫婦」関係を、というかケンジをかな、改めて見直したり、こいつにはかなわないなと思ったりする場面が結構出てきます。

逆に、ケンジがかいがいしく(笑)病気のシロさんを看病するお話とか、美容院の店長の不倫話をきっかけにシロさんを「大事にするよ」とつぶやきながら帰るお話もあったりして、二人の関係も深くなってて好きです。

(この時のシロさんも「大事にしなきゃな」と言ってますが理由がいかにも、中年超えた「夫婦」な理由でいいです。)


よしながふみと言えばBL、なのかもしれませんが、このお話に関してはベッドシーンなどいっさいなし、日常のお話があって料理を作っておいしく食べて終わりです。

すごく淡々として、でも深いんです。

変な例えですが、もしこの話普通の(というか男女の)夫婦でやってたら、もっと生臭くなる気がする。


とりあえず今日はこれからしょうが焼き作ります(笑)