実はFuture Past Tourのために聴き込んでいるうちに好きになったアルバム、Somewhere In Time。
同年リリースされたプリーストのTurboと同じくギターシンセが導入されていて、80年代の作品のはずなのに、どことなく近未来感がある。
前作ではピラミッドに祀られていたエディ、今度は筋肉丸出しで何があったのやら。
全体的に長めの曲が多く濃いアルバムなのに、全くダレることなく聴ける。
決してサラッと聴けるというわけではなく、アルバムの世界観にどっぷり浸っていたらあっという間に終わってしまう、という印象。
Caught Somewhere in Time
イントロからノックアウト。冒頭3秒だけで、あ、名盤始まる!という直感が働く。
目を瞑って聴くとジャケットの世界に吸い込まれるような気がする。
デイヴからエイドリアンへとソロが繋がれ、二人でハモる。
ツインギターの良さがこの一曲に全部詰まっている。
Wasted Years
エイドリアンのポップセンスが光る曲。
ライブでは彼の美声も聴ける。
意外と(?)渋い声をしていて、お年を召した今はともかく若い頃の可愛らしいルックスとはなかなかのギャップがある。
基本的にマーレイ派の私もこのソロは大好き。
ライブのアンコールで思いっきりシンガロングしたのが本当に楽しかった思い出。
両隣のおじさんたちも歌っていたので私も遠慮なく全部歌った。
ブルースもポールも歌い回しが独特で歌うのが難しい曲も多いが、こうやってみんなで一緒に歌える曲もあるのがメイデンのニクいところ。
Sea of Madness
個人的にはアルバムの中で一番好き。もっと評価されても良いと思う。
ベース、ドラム、ギター、ボーカル、全部のパートがそれぞれのベストな仕事をして、互いに引き立て合っている。
特にメロディアスなスティーブのベースラインとエイドリアンの泣きのソロがたまらない。
軽快なリズムとキャッチーなサビが頭に残るポップな曲で、ちょっとコナミっぽさを感じるというか、この曲を聴くと何故かグラディウスを思い出す。
ライブで聴けたら号泣する。
Heaven Can Wait
最初に聴いたHeaven Can WaitがGamma Rayだったせいで、この曲を思い出そうとしても脳裏でToo many people too much trouble〜が流れてしまう現象にしばらく悩まされていたが、もう大丈夫。
どちらのHeaven Can Waitも心に響く良い曲。
これもライブでの大合唱が楽しかった。
The Loneliness of the Long Distance Runner
曲名が長くて正直まだ覚えられていない。
ブルースのボーカルとツインリードの旨みが思う存分味わえる。
ニコとスティーブが堅実にリズムを支えて、ギターの二人はずっとメロディアスな音を奏でている。
メロディアスでありながらメタルっぽさが失われていないのがメイデン独特のバランス感覚なんだと思う。
Stranger In A Strange Land
こんなにシンプルなのにこんなにかっこいいベース&ドラムイントロ、他にないのでは。
ギターソロの裏のベースラインも超絶かっこいい。
ミドルテンポの重々しいリフとシンセの音が不思議とマッチしている。
Deja Vu
私の推しデイヴ・マーレイさんの曲。
これも過小評価されている…と思いきや、ファン人気はしっかりありそう。
なんだか勇ましいスーパーヒーロー参上!というイメージがある。ヒーローもののアクション映画に合いそうな感じ。
それこそジャケットのエディが近未来世界で光線銃を手に敵と戦う光景が浮かんでくる。
これもぜひライブで聴きたい。もしかして今までプレイされたことない?
Alexander the Great
メイデンお得意の長尺曲。
静かなイントロからだんだん盛り上がってくる構成が美しい。
こういう物語系の曲を歌わせたらブルースの右に出る者は居ないんじゃないかと思うくらいの歌いっぷり。
中盤でガラッと雰囲気が変わるところでいつも泣きそうになる。
そのギターハーモニーは反則。
スタジオ盤も良いがやっぱりライブでは別格だった。
ガーデンシアター中に響き渡るブルースの歌声、ありえないくらい声が伸びていて圧巻だった。
もちろんギターソロも素晴らしかった。念願の生マーレイのギターの音色があまりにも美しくて、思わず目を瞑って聴き入っていたと思う。
発売から40年弱経ってからSomewhere In Timeをフィーチャーしたツアーを観れたのは本当に良かった。
ニコのドラムで聴けたのも今思えば貴重だったし。
でもThe Number Of The Beastも2 Minutes To Midnightも聴けなかった(そもそもPowerslaveの曲は一切やらなかった)ことに関しては未練タラタラなので、また近いうちにライブを観たい。