ウタウヨウニさん、トルコの古い唄にこんな唄があるそうです。


遠い太鼓に誘われて
私は長い旅に出た
古い外套に身を包み
すべてを後に残して



わたしは明日、ジャクソン空港に行かなければなりません。


ジャクソン?
ジャクソンビルというのは聞いたことがあるような気がしますが。
西のほうですか、東のほうですか?
太鼓の音が聞こえてきたのですか。


ジャクソンなのか、ジャクソンビルなのか私にはよくわかりません。西も東もわかりません。どこに行くかよくわかっていないのです。
太鼓の音は聞こえてきません。この旅は仕事です。すべて定められているのです。


飛行機のなかで眠ることができればよいのですが。
あなたは疲れていますよ。
大好きなシャンパンを飲んで、ゆっくりと眠ることができれば…


あちらのアテンダントさんたちは、無意味に優しいか無意味にコワイかのどちらかです。
前回、シャンパンをたのみ続けたときは、後者でした。
ああ、ひょっとすると、ジャクソンはミシシッピかもしれません。


ミシシッピは、スペルのテストによく出るようですね。


書けますか?


書けると思います。
昔、チャーリー・ブラウンがスペリング大会かなんかに出場して書かされていました。

mississippi

sやアイがたくさんある字ですね・・・


一夫多妻制ならば、あなたは何人くらいの妻をめとりますか?


ひとりです。





今日もあなたの服は、あなたにとって素敵に似合っていますね。白いカーディガンも素敵です。走ることがあなたのカラダをシャープにしていますね。その藍色といったほうがよいワンピースもとても似合っていますね。質感がとても不思議な感じですね。ホワイトシルバーのサンダルもあなたの素足と同じくらい素敵です。行ったこともないギリシャや北アフリカの風景が何度も何度も浮かんできます…
あなたには、イロとカタチに関する素晴らしい才能があります。自分でもわかっているとは思いますが…


あなたには、一夫多妻のイメージがあります。あるいは多くの女性たちと一緒に暮らすイメージがあります。いえ、イメージというより、多くの女性たちと暮らすことは、あなたが言っていたのではありませんでしたっけ?


言いました。
しかし、結婚もレンアイも抜きにです・・・
結婚やレンアイは、「ひとりの人」、がヨイのです。


わたしはジャクソンビルだかジャクソンだかに行ってきます。一緒に来ませんか?


行ってもヨイですよ。
二度と戻って来ないのならば…