僕は、並はずれた音痴なので、こんなことを言えたものではないかもしれないが、、、

自分の文章に、音楽性がほしい、と常々思っている。曖昧な言い方だが、音楽的で官能的な文体を得たい。

音楽的な文章とは、どんな文章を指すのだろうか。
文章がある独自の律動を持つこと、それは、たしかに音楽的だ。その他に、音楽的だと考えるのは、言葉の意味、使い方を差異化していく動きを持った文章であること。言葉で書かれたものでありながら、言葉の意味を差異化、解体していく動きを持った文章。動きとはある速度をもって移動するということか。その動きには強弱があってほしい。この運動、律動は、網膜を通して、エロスを感知する第三の鼓膜をゆらす。エレガントでエロチックな意味の差異化の運動。そんなことを感じさせる文章。