昨日は業界団体の定例の集まりに行き、同業の経営者の方々と意見交換をさせて頂いた。

情報処理推進機構(IPA)」が先月設立した「ソフトウェア・エンジニアリング・センター(SEC)」のお話をうかがった。
日本のソフトウェア分野での技術力・競争力を高めていく試みに非常な期待を寄せられていた。お話を聞かせて下さったのは、この業界では珍しい、一部上場企業での女性経営者のおひとりである。(本も書かれているので、後日ご紹介したいと思う。)

私たちの会社は幾つかの事業領域に取り組んでおり、そのひとつに現時点では主力事業であるソフトウェア開発事業がある。
複数ある事業領域のいずれにおいても、我々は徹底的なサービス・プロバイダーを目指している。

一般的な技術者は、技術者市場の中で、あるいは、技術要素の変遷の中で自身の技術の固定化、陳腐化を非常に恐れている。

技術者のメンバーたちからすると、我々経営陣が、あまりに「サービス業」を全面に押し出しすぎているという感じを持っているだろう。

しかし、我々がサービスを強調するのは、事業として成功・成長させるためであって、技術をないがしろにしているということではない。
ソフトウェア開発事業のサービスの根源にあるのは、「技術力」、それを適正に使用する「プロセス」、そして結果としての「品質」である。
私は、日頃から、技術者のメンバーは、自分達のスキルを高めることに誇りをもって取り組んで欲しいと強く思っている。
我々がお客様にご提供できるサービスの根源なのだから・・・

技術者が安心してスキル向上に取り組めて、かつ、事業としても成立するようにするのは、我々経営陣の問題である。
経営の質を高め、結果を出し、一日も早く、技術者が自身のキャリアパスを描けるような企業にするつもりである。