たび旅にでてみた。だから、今宵は自分の巣ではないのであるが、不思議と落ち着く、穏やかな夜だ。近くにやって来ようとする微睡みに、「もう少し待って。もう少しだけ…」と言うように、これを書いている。日常から離れたせいだろうか。こんなに気持ちが静かな夜は久しぶりなのだ。もう少しだけ、もう少しだけこの気持ちを愉しんでいたい。だから人は旅に行くのか。