あの娘、いつも、打ち解けて、笑顔で、お別れ
中学の卒業は、感慨深いものだった。1年想い続けた女の子との別れを迎える時だった。修学旅行で、同じ班で行動して、写真を撮ったり、何気ない会話を楽しんだりした。体育祭で、彼女にいいところを見せようと、リレーで最下位から2位になるまでがんばって走った。文化祭で、クラスのバザーの会計を2人で受け持った。休み時間に、勉強を教え合ったり、隣の席で色々と語ったりした。学校の帰りに、並んで自転車をこいで、しゃべっりあったこともあった。そんな想い出を式の間に蘇らせていたら、泣きたくなっていた。式の1週間後、最後に中学に集まることがあって、彼女に会った。その帰り、私はいつもと違う道で歩いて帰っていた。そうしていると、彼女が私の真横を自転車で通りかかった。このときが告白するチャンスだったのだろうが、彼女との距離感や楽しい想い出のままでいたい気持ちを私なりにわかっていたとの判断で、何も言わず、彼女が走り去る姿を見つめていた。彼女に対する想いは、今でも超えられない。中学は卒業できても、彼女からの卒業は果たせていない、いや、卒業できなくてもいい思いが残っている。